【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】逃げに乗ったカストリーリョ、ラスト10kmを独走逃げ切りプロ初勝利/第12ステージ
ポイント賞 1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)243 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)162 Pts 3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts
山岳賞 1 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)22 Pts 2 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)22 Pts 3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)18 Pts
ヤングライダー賞 1 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)in 47h 42' 58'' 2 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 06'' 3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 01' 18''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 142h 53' 04'' 2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 19' 24'' 3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 20' 24''
敢闘賞 202 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)
リタイア 103 ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク/グルパマ・FDJ) 91 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)
8月30日(金) 第13ステージ ルーゴ > プエルト・デ・アンカレス 175.6 km(山岳) 激坂天国のブエルタに新名物が加わる 激坂天国のブエルタに、またしても新たな名物が加わる。その名もプエルト・デ・アンカレス。たしかに、山自体は、すでに使用されたことがある。ただし今回よじ登る「壁」は、正真正銘、大会史上初登場だ。 ユネスコ世界遺産であるローマ時代の市「壁」から、大会5つ目の山頂フィニッシュへと走り出す。スタート直後に待ち構える2つの起伏(無印+3級)は、逃げの形成を促すだろう。続く2級山岳はいまだ足慣らし程度。下りの先には、長い平地も挟まれる。 2014年ロード世界選開催地のポンフェラーダを通過したら、残り40km、いよいよ勝負地アンカレス山地へと突入だ。以降、否応なしに、難度は増していく。小さな無印の出っ張りをこなし、2級山岳ルメラス(登坂距離6.6km、平均勾配6%)を乗り越え、ついにはフィニッシュへと続く1級山岳アンカレスへ。 2011年は区間途中に通過し、2012年と2014年にはこの山で勝敗が争われたが、いずれも北側からのアタックだった(2012年は北東、2014年は北西から)。今回は初めて南東から攻める。北からの2つの登坂路に比べれば、登坂距離こそ最短の7.5kmながら、平均勾配は9.3%と最も厳しい。 しかも勾配3%弱でしかない序盤2kmを除けば、数字は、さらに上がる。ラスト4.5kmの平均勾配は12.4%!しかもラスト1.5kmは、道はほぼ真っ直ぐな上に、13~15%の勾配が延々と続くのだ。もはや絶望的。スローモーションの恐ろしき死闘が、繰り広げられる。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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