坂泰斗と上田麗奈が"俺だけレベルアップ"したこととは?Season2への意気込みを語る!TVアニメ『俺だけレベルアップな件』
TVアニメ『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』が2025年1月4日(土)から放送を開始する。 【写真を見る】TVアニメ「俺だけレベルアップな件 Season 2 -ARISE FROM THE SHADOW-」 電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて累計PV数6.5億回超を記録し、全世界に読者を持つハイスピードアクションファンタジー「俺だけレベルアップな件」。Season2となる本作は、2024年1月6日よりTOKYO MXほかにて放送されたSeason1に続く物語で、2024年11月より全世界にて劇場上映された『俺だけレベルアップな件 -Re Awakening-』ではSeason1の特別編集版とSeason2の13・14話が先行して公開された。 主人公の水篠 旬の声を演じる坂 泰斗と向坂 雫の声を演じる上田麗奈に話を聞き、Season2への意気込みやキャラクターについて語ってもらった。 ――Season1から大きな反響があったと思いますが、いかがですか? 坂「主人公の水篠 旬にフォーカスを当てて描かれている作品なので、その分緊張感もあり、僕が出したものが彼の物語になるというプレッシャーは間違いなくありました。やり遂げられていたのかという不安はありましたが、皆様の反響受けて、自分の考えや表現は間違ってはいなかったのだな、と自信にも繋がりました」 上田「正直ここまで海外の方に人気が出るとは予想していませんでした。海外の方のなかにも、日本語で作品を見てくださっている方もいると思うのですが、旬くんから"言語がわからなくても、伝わる気持ち"というのが出ていたと思うので、それを受け取ってもらえていることが伝わってきました。一緒にお仕事をしている私達にとっても、坂さんの芝居は絶対的な見どころなので、それが海外の方にも伝わっていると思うとすごく嬉しいです。お芝居だけじゃなく、アクションや絵のクオリティの高さも評価されているので、海外のイベントで『スタッフさんのお話が聞きたい』と集まってくれる人が多かったりするのだと思います。内容をしっかり受け取ってもらえて人気に繋がっていると思うので嬉しく感じます」 ――Season2への意気込みを教えてください 坂「今までSeason1の12話を通して、弱かった彼が成長する過程を描かせていただいたのですが、Season2からは戦う場所や世界観が一気に広がって、登場するキャラクター各々の内情や心理が描かれ、旬の人生にどのように絡んでいくのかが見どころだと思います。何より、Season1よりも戦闘のスケールが大きくなるので、迫力を楽しんでいただければなと思います」 上田「坂さんのおっしゃる通りだと思います。あとは、これまで旬くんを取り巻くキャラクターたちの思惑や目的はミステリアスな部分が多かったのですが、Season2では旬くんを中心にみんなが集まってきて、垣間見えるそれぞれの思いに共感できます。周りのキャラクターが色濃く生きているからこそ、旬くんの魅力がより伝わるという部分が面白いところだと思います。Season2はそのあたりにより注目しながら見て楽しんでもらえたらと思います」 ――Season2の制作が公表されたときのお気持ちはいかがでしたか? 坂「Season1のラストは、序章だと思っているんです。個人的にも、ここで終わるはずがないと思っていましたし、お芝居も繋がるようなアプローチをしていました。見てくださっている方も『ここから始まる』と思ってくださっていたのが反響から得られたので、嬉しかったです」 上田「人気が高まったなかでのSeason2の発表だったので、皆さんの反応がすごくポジティブなもので私もすごく嬉しかったです。同時に、(Season2があることを)知っていたからこそニヤニヤしちゃうというか、サプライズを仕掛けた側のわくわく感がありました」 ――ご自身が演じるキャラクターの魅力を教えていただけますか? 坂「旬は、Season1の終了段階では彼の物語のスタート地点にいて、Season2からはさらに強くなっていきますし、それに伴って彼自身の人としての魅力が出てきます。今までは自分のことで手一杯で視野が狭かったと思いますが、心に余白ができて、他者と触れ合う余裕も出てくるので、彼の人間としての魅力がより増していくと感じています」 上田「雫はSeason1ではまだまだミステリアスな部分が多く、人間味のない感じがあり、そこが魅力です。雫の心の動きは微かだったり、ゆっくりとしたペースだったりするので、わかりにくい部分もあり、まだまだSeason2の中でも測れない部分はありそうなのですが、Season2ではSeason1よりも雫の内面が見えてきます。そこが雫の見どころだと思います。あと、雫が実際に戦って強さを示していくシーンもあるので魅力的に映るんじゃないかな」 ――お互いがお互いに似ていると思うキャラクターはいますか? 坂「(上田さんは)雫のまんまだと思います。でないとあのキャラクターを演じることはできないと思うんです。責任感もありつつ、胸を張っていなきゃという頑張りもありつつ、余裕も持ってらっしゃる。他者を褒めてくれるのですが、それは雫のように、周りを見て、判断のできる方だからこそだと思いますし、それはなかなかできることではないんじゃないかなと思いますね」 上田「私も坂さんは旬くんに似ていると思います。ストイックにレベルアップしていく様も坂さんぽいなと思います」 坂「自分でも似ていると思います。自分自身と(旬と)の境界線が曖昧なぐらい...」 上田「ぱっとその状況を見てお芝居ができるくらい、坂さんと旬くんのリンク率は高いんじゃないかなと思います」 坂「確かに『(旬が)こういうことを言うだろうな』というのが何となく出てくる感覚はありますね」 上田「実は、私と雫は逆なところが多いと感じているんです。雫は、周りは関係なく自分のスキルを高めていきたいタイプですが、私は人の顔色をうかがって、気を遣いすぎてしまったり、自分の存在意義に人からの評価が大きく関わって来るタイプなんです。そこに雫と私に大きく違いがあると感じています。私のままお芝居しようとすると、これは雫じゃない、と一度考える時間がある。だからこそ、(坂さんの)その瞬間にお芝居が出せるという部分で、坂さんと旬くんのリンク率が高いと感じました」 坂「(上田さんが)客観的に自分自身の事を見られているのがすごいなと思いますし、それを踏まえてワンクッション挟んだ上でのお芝居の説得力がすごいなと改めて思いました」 ――最近、"俺だけレベルアップ"したということはありますか? 坂「お芝居が上手くなりたい、もっとキャラクターを表現できるようになりたいというのは思っているのですが、コミュニケーションは前より取れるようになった気がします」 上田「努力されたのですか?」 坂「頑張りましたね。以前は、『来てほしいな』という"待ち"の姿勢だったのですが、自分から行かないと駄目だなと思って、自分から一歩踏み込んで、コミュニケーションをとるようにしました」 上田「周りの反応は変わりましたか?」 坂「僕らもそうですけど、『今はそういう感情ではない、芝居に没頭したい』というときもあると思うので、うまくいかないこともいっぱいありますし、必ずしも受け止められるわけではないですが、トライアンドエラーですこしずつタイミングが見えるようになってきたのかなと思っています。まだまだうまくできていないとは思いますが、作品のために動くべきで、作品のために空気が良くなればいいなと思うので、そうしています」 上田「私は、その場の空気を気にしすぎてしまっていた時は、本音を言えなくなったり、自分の意見を伝えられなくて関係が深まらなかったりしていたんです。それは良好な関係ではないと思うので、『無理して笑わない』という部分でレベルアップを図っています」 坂「すごくわかるな~」 上田「そうしたら、質問してみたりして『そういう考え方があるんだ、こんな人なんだ』と自然と笑顔が生まれることが楽しくて。どんどんコミュニケーションが変わってきていると思います」 ――最後にHOMINIS読者の皆さまにメッセージをお願いします 坂「Season2はまだこの作品を見たことがない方も知っていただける良い機会になると思います。僕ら役者だけではなくて、絵を作ってくださる方、音楽を作ってくださる方など、たくさんの方の魂のこもった作品になっているのは間違いないと思いますので、ぜひぜひSeason2も楽しんでいただければなと思っています」 上田「旬くんは、Season1を通してすごくレベルアップしながらも、心はどこか欠けてしまうものもあったりして、ヒヤヒヤしながら私も見守っていたのですが、そんな旬くんがまだまだレベルアップしていくのは気持ちよさともどかしさを感じる展開だなと思いました。『水篠旬、考える』が、圧倒的にグっときたので、このインタビューを見てくださった方は、『水篠旬、考える』はどういうことだろう、と意味を考えながらSeason2を見守っていただけたらと思います!」 文=HOMINIS編集部
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