小祝さくらが4度目の「63」以下を達成し最多記録を更新! 女子ツアーで最初に「63」を出したのは誰だった?
「63」以下を記録した大会では優勝できていない小祝さくら
今年は「宮里藍サントリーレディス」での小祝で5回目。そして、これがちょうど女子ツアー100回目の63以下という節目でもあったのだ。最多記録更新と記念の100回目を同時にやってのけた小祝は“持っている選手”なのかもしれない。
これで優勝でもすればハッピーエンドだったのだが、実は小祝には63以下のスコアをマークした過去3回はすべて優勝できなかったというデータがあった。63以下を3回マークしている小祝以外の9人は全員が当該大会で最低1回は勝っている。小祝だけが63以下のスコアが一度も優勝につながっていなかったのだ。 そして、今回も2日目以降は苦戦して終わってみれば13位タイ。ジンクスには逆らえなかった。 とはいえ、フル参戦1年目の2018年から昨年まで5シーズン続けてランキング8位以内(2020-21年までは賞金ランキング、2022年以降はメルセデス・ランキング)を続けている実績は現役選手屈指の安定感。今年もメルセデス・ランキング3位と初の年間女王さえ狙える位置につけている。 しかも1ラウンドあたりの平均バーディー数は自己最高ペースの3位(3.8391)で昨年の10位(3.6680)からジャンプアップ中。攻撃力が増した小祝は今後も63以下のスコアを叩き出す可能性は十分にある。そして、今度こそ優勝につなげてほしいものだ。
小祝 さくら(こいわい・さくら)
1998年4月15日生まれ、北海道出身。98年度生まれの“黄金世代”の1人として2017年にプロ入り。19年「サマンサタバサガールズコレクション・レディース」で初優勝。24年「ヤマハレディースオープン葛城」で勝利を挙げ、ツアー通算10勝目を手にした。ニトリ所属。
宮井善一