ゴボウ×チーズケーキ 高校生が特産活かし考案 プロが商品化し販売/兵庫・丹波篠山市
兵庫県立篠山鳳鳴高校で丹波篠山市の地域課題などを探る科目「探究」を学ぶ2年生5人が考案した「住山ごぼうのチーズケーキ」が商品化され、25日から同市住山の洋菓子店で販売される。1年生の時から、丹波栗や丹波篠山黒大豆などの丹波篠山の名産品以外の特産を探り、「住山ごぼう」に着目。特に若い世代の認知度が上がるよう意外性のあるスイーツを目指した。19日の「丹波たんなん味覚まつり」で約100個を販売した。 アイデアを出したのは、特産物班の植野千愛里さん、小川日千華さん、西村つぼみさん、吉田碧子さん、瀬戸さく良さん。 パウンドケーキやチョコ、クッキーなど10種類ほどのスイーツを考えた上で、住山にある洋菓子店「エムズパッション」の松木満さんに相談し、今春にチーズケーキに決定。試行錯誤し、生クリームたっぷりのチーズケーキにゴボウを入れ、ホワイトチョコをかけたドーナツ型の商品(直径約6センチ)が完成した。 松木さんから「高校生らしい商品に」とアドバイスを受け、表面にチョコスプレーをかけ、包装シールのデザインを、担当した吉田さんがかわいらしいものに仕上げた。 5人は「ゴボウの香りがして食べ応えがあり、見た目がかわいい。ゴボウとチーズケーキの相性が良い」と自信を持って薦める。松木さんは「アドバイス通りの商品ができた。スイーツの販売を通じて住山ごぼうを広めていければ」と話していた。 吉田さんは「自分たちが考えたものが形になってうれしい」、小川さんは「みんなで販売もして貴重な経験だった」、植野さんは「探究を通じていろんな人と出会えて楽しかった」、西村さんは「味覚まつりで早く売り切れてうれしかった」、瀬戸さんは「農家の方にアンケートを取ったり、商品化まで時間をかけたりしてきたので達成感がある」とそれぞれ話していた。 同店の営業は午前11時―午後6時。基本、木曜定休だがインスタグラムで確認を。同商品は住山ごぼうの収穫状況をみて、来年5月頃まで販売。冷凍の状態で販売し、解凍して食べる。