錦織圭、世界11位チチパスを破り8年ぶりの16強!トップ20から3年ぶりの白星[ナショナル・バンク・オープン]【テニス】
錦織圭、チチパスを破ってベスト16
現地8月8日、男子の「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ATPマスターズ1000)シングルス2回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク576位)は、第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)を6-4、6-4のストレートで下して、2016年大会以来のベスト16入りを果たした。 【動画】錦織圭が16強!2回戦チチパスとのマッチハイライト 34歳の錦織は、今季2大会目となった「全仏オープン」(フランス・パリ)で今季マッチ初勝利を挙げて2回戦に進出。その後、ウィンブルドンは初戦敗退となると、5度目のオリンピックとなったパリ五輪ではシングルスだけでなく、男子ダブルス、混合ダブルスと3種目に出場した。 同大会から間を置くことなく、今季初めて2週連続の出場となり、2016年に準優勝している今大会を迎えた。3年ぶり9度目のシングルス本戦1回戦では、アレックス・ミケルセン(アメリカ/同55位)に第2セット後半から調子を取り戻して、3-6、7-5、6-4の逆転勝ちを収めた。 2回戦の相手は、世界11位のチチパスと錦織にとっては今季最もランキングの高い相手。対戦成績は1勝1敗となっており、2018年のジャパン・オープンで錦織が6-3、6-3で勝利したものの、2021年のマイアミ・オープンではチチパスに3-6、6-3、1-6のフルセットで敗れている。 約3年4ヵ月ぶりの対戦となったこの日の試合、錦織は安定したリターンでラリー戦に持ち込むと、積極的に相手を動かしていく。タイミングの合わないチチパスはミスヒットが多く、錦織が2度のブレークで0-1から5ゲームを連取。チチパスが持ち直して追い上げられたものの、リードを守り切って6-4で第1セットを奪った。 第2セットでもラリー戦でプレッシャーをかけていった錦織。第3ゲームでリードを奪うと、サービスゲームでもコースをうまく散らして相手に読ませず。試合の主導権を渡さないまま、チチパスにブレークポイントを握らせずに、そのまま6-4で押し切った。 世界ランク11位からの勝利は、2021年の東京五輪1回戦で当時世界ランク7位だったアンドレイ・ルブレフから挙げた白星以来、最もランキングの高い相手。度重なるツアー離脱はあったが、まだトップでも戦えることを証明した。 3回戦で錦織は、第12シードのウーゴ・アンベール(フランス/同15位)とヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同43位)の勝者と対戦する。
Tennis Classic 編集部