ヤギ専攻の女子高生2人、「ヤギ一本で生活するのは難しい」のにナゼ?…攻撃してくる凶暴な面も
2人は牛の実習にも参加するが、体の軽いヤギは爪切りなどやれることが多い。「実際にふれあう中で、ヤギとの信頼関係を深められる」ところが魅力だ。
世話して忍耐力身につく
素朴な疑問だが、県内でヤギに関する仕事はあるのだろうか。
県東部家畜保健衛生所の宮沢馨副主幹は「ペット用にミルクの需要があり、6次産業としてチーズを加工して販売している人もいる。だが、ヤギ一本で生活するのは難しい」と苦笑いする。それでも「ヤギを学ぶ中で、畜産の概要はもちろん、先読みしながら世話をすることや根気が身につく」と強調する。
卒業後、浦田さんは経理の仕事に就き、岡本さんは自衛隊に入隊する予定だ。畜産は経営のために様々な書類が必要で、浦田さんは「学んだ知識が経理に生かせそう」と話す。ヤギは人間と違って思い通りに動いてくれず、岡本さんは「世話を通して忍耐力が身についた」と笑う。
きっとハイジも気まぐれなユキちゃんに学び、大人へと成長していったのだろう。