岸和田市長、市長選と市議選の”ダブル選”を示唆「同時に議論するメリットある」 不信任決議案を市議会で可決→辞職か、議会解散か、自動失職か 今後の流れは?
女性との性的関係をめぐる裁判で和解した大阪・岸和田市の永野耕平市長について20日、市議会で不信任決議案が提出され、可決されました。これを受け永野市長が会見を開き、市議選と市長選の“ダブル選挙”の可能性を示唆しました。 【動画】不信任決議案可決の瞬間 大阪・岸和田市議会 永野市長は、政治活動で関わった女性と性的な関係を続けたことをめぐって女性から訴訟を起こされ、11月14日に和解が成立、29日に解決金500万円を支払っています。その後、永野市長は地域政党・大阪維新の会を離党しています。
20日、市議らが「説明責任を果たしていない」として、永野市長に対する不信任決議案を提出。出席議員の4分の3以上となる20人の賛成で可決されました。賛成票を入れた公明・岩崎雅秋議員は「庁舎前で辞職を求める市民の声が連日、あげられている。市の大混乱を招いた市長の責任は重大」としています。一方で、にじの会・高比良正明議員は「市議選で永野市長に勝てる見込みのある候補がいない。時期をずらすべき」と反対しました。
市長が会見 “ダブル選”の可能性を示唆
不信任決議案が可決されたことを受け、20日午後、市長が会見を開きました。今後の対応について、議会を解散した上での辞職、つまり市議選と市長選の“ダブル選挙”の可能性を示唆しました。永野市長は、「市長を誰にするか、市議会議員は誰にするか、同時に市民に問いかけて同時に選んでもらえる。同時に議論して選んでいくメリットもあると思うので検討していきたい」と語りました。
今後の考えられる流れです。不信任決議案が可決されたので、10日以内に解散をしなければ、永野市長は自動的に失職ということになります。また、自ら辞める「辞職」という選択肢もあります。これらの場合、50日以内に市長選が行われます。一方で、市議会の解散という決断に出ると、40日以内に市議選が行われます。そして永野市長の発言にあった「市議会を解散して、同時に自らも辞職」の場合は、市議選と市長選の“ダブル選挙”となる可能性があります。