ソフトバンク育成2年目の重松凱人、今季ファーム非公式戦でチーム最多盗塁 中3時に110メートルハードルで全国大会出場の俊足生かすため打撃磨く
ソフトバンクの育成2年目、重松凱人外野手(24)が、今季最後の試合となる28日のみやざきフェニックス・リーグ最終日に向けて意気込みを語った。「結果にこだわって、来年へつながるような大事な試合にしたい」。27日に予定されていた四国アイランドリーグplus選抜(SOKKEN)は雨天中止となり、室内練習場でバットを振り込むなど汗を流した。 ■まるで映画のワンシーン、球場入りする柳田悠岐【写真】 中学3年時に110メートルハードルで全国大会に出場した俊足の持ち主で、福岡・戸畑高時代は高校通算28本塁打をマークした。進学した亜大では4年間で公式戦通算1安打と実績は残せなかったが、身体能力の高さを買われて育成で指名を受けた。 今季は、ファーム非公式戦でチーム最多の124試合に出場し、打率3割2分7厘、10本塁打をマーク。盗塁もチーム最多の43と結果を残した。「けががなく戦えたことが一番。その上で、納得はできていないけど、昨年の課題を克服しながら過ごすことができた」と手応えを口にする。 今季は2軍戦も初めて経験。ウエスタン・リーグでは13試合に出場し、俊足を生かし好守備でもアピールしたが、打率1割6分7厘にとどまった。「(2軍の投手の)真っすぐと変化球の切れに対して、ファウルばっかりで、なかなか前に飛ばすことができなかった」と重松。大道典良3軍打撃コーチは「3軍では別格で申し分のない成績。確実性とコンタクト能力を上げると2軍でも結果が出る」と語る。 フェニックス・リーグは23日の巨人戦(サンマリン)から参加。代走で途中出場し、2打席目で左翼線への二塁打を放った。「(ウエスタン)リーグ戦では打てないまま終わってしまった。もう一回(2軍に)呼ばれて、ヒットが打てたことは良かった。初球からバットを振っていけたのも収穫」と振り返った。 3年目の来季に向けて、真っすぐをしっかり前に飛ばすことと、変化球の見極めを課題に挙げる。「技術的にも自信を持って、余裕をもって相手投手と勝負できる状態で臨みたい」。右の長距離打者は強調した。(浜口妙華) 【#OTTOホークスファーム情報】
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