初の「無塩無糖」懐石料理 ~料理長の努力で実現~
◇味覚が鋭敏に
無塩無糖の試食会が終わり、高速バスで福岡に帰られた荒川ご夫妻から電話が入りました。「帰りのサービスエリアで食事をしたのですが、塩辛く感じました。3日間の『無塩無糖食』でも味覚が鋭敏になるのですね」 サミットの経験を基にして、同旅館は調味料や加工食品を使わない「無塩無糖食」の提供を19年から始めました。(了)
中尾正一郎(なかお・しょういちろう) 日本循環器学会専門医・日本内科学会認定内科医。1973年、鹿児島大学医学部卒業。米ハーバード大学医学部(循環器内科)、米マウント・サイナイ大学医学部(臨床遺伝学)留学を経て、95年、新しい疾患「心ファブリー病」を医学雑誌「NEJM」で日本から世界に発信。99年、鹿児島県立鹿屋医療センター院長に就任し、日本初の2カ所主治医制による地域医療「鹿屋方式」を構築。NHK「クローズアップ現代」で紹介された。「高血圧専門外来」で対症療法(高血圧薬内服)よりも、原因療法(減塩・無塩)を勧めている。