柄本佑、綴じない写真集に挑戦した理由「バラバラだと…」 こだわり詰まった1stフォトブックを語る
人物主体と街主体…2人のカメラマンによる作品の違いも魅力
柄本自身も、写真集のお気に入りの一枚を飾りたいという欲求があったそうで、それを本作で実現させた。 「僕はお気に入りの写真を額に入れて書斎に飾りたいタイプなんですけど、綴じてある写真集だと、この写真飾りたいなと思っても、取り出して飾ることができないんですよね。バラバラだと、お気に入りの一枚を飾ることができるし、自分の見たい順番にして楽しむこともできるし、買っていただいた方に委ねて、その人なりの楽しみ方ができるというのがすごく魅力だなと。自分の欲求としてそういう思いがあったので、自由度のあるフォトブックにしました」 完成した写真を見て、森山氏と荒木氏の作品の違いにも面白さを感じているという。 「荒木さんと大道さんから見た僕ということで作り上げられてきた関係性がしっかり写し出されていて、それが面白いなと思いました。荒木さんの作品は、濃密な1対の関係性で生まれたもので、大道さんはもうちょっと広く、新宿という街の中に1人の若者が迷い込んでいるような街主体の作品。人物主体と街主体という真逆の作品群になっているので、その違いも楽しんでいただけたらと思います」 発売を記念し、初のファン感謝会も開催。12月21日は先着100人(すでに完売)、来年1月19日は抽選で200人を招待する。
■柄本佑 東京都出身。2003年、映画『美しい夏キリシマ』の主人公役で映画デビュー。2018年に主演した『きみの鳥はうたえる』などが評価され、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞などを受賞。近年の主な出演作は、ドラマ『知らなくていいコト』(20)、『天国と地獄~サイコな2人~』(21)、『ドクターホワイト』『空白を満たしなさい』『初恋の悪魔』(22)、『光る君へ』(24)、映画『火口のふたり』(19)、『痛くない死に方』『心の傷を癒すということ』(21)、『殺すな』『ハケンアニメ!』(22)、『シン・仮面ライダー』『花腐し』(23)など。 ヘアメイク:星野加奈子 スタイリスト:林道雄 衣装協力:ジョルジオ アルマーニ
酒井青子