今夜から明日の朝にかけて関東や九州南部では大雨に注意 明日の日中は広く晴天
今夜から明日11日(月)の朝にかけては広く雨が降り、関東や九州南部では大雨になる所もあるでしょう。明日の日中は天気が回復して広い範囲で青空が広がる見込みです。
今夜から明日朝にかけては大雨に注意
今夜から明日11日(月)の朝にかけては、東シナ海を進む低気圧や、関東沖に新たに発生する低気圧の影響で九州から関東の広い範囲で雨が降るでしょう。低気圧が通過する九州南部や低気圧に近い関東では、大気の状態が不安定になり、雷を伴った激しい雨が降る所もある見込みです。また、寒冷前線が通過する北海道でも明日の朝にかけて雨や雷雨があるでしょう。 記録的な大雨になっている、沖縄や奄美では、雨のピークは越えつつありますが、これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険があります。夜遅い時間になり、これからの避難が困難な場合は、少しでも高い階に移動し、斜面などからは離れた場所で過ごすようにしましょう。
明日の日中は天気回復 晴天で気温も上昇
明日11日の日中は、低気圧や前線は日本からは離れ、大陸から移動してくる高気圧に覆われるでしょう。全国的に天気は回復に向かい昼間は晴れる所が多くなりそうです。 最高気温は九州から東北の広い範囲で20℃以上で、鹿児島や高知、名古屋では25℃と夏日の予想です。昼間は日差しが暖かく、暑いくらいの所もあるでしょう。札幌は11℃と今日と同じくらいの気温となりますが、夜になるとガクッと気温が下がり、朝より夜の方が気温が低くなる見込みです。気温の変化で体調を崩さないようにご注意ください。
大雨 土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
日本気象協会 本社 牧 良幸
