王林がどんなに売れても青森拠点にこだわる理由「知事を目指すのが選択肢に」
母親の口癖がいつからか王林自身の信念に
ブレずに自分を信じる感覚は、母の背中を見て培(つちか)われていった。 「母はすごく楽観的な人で、私にも子どものころから“大丈夫だよ”が口癖でした。頑張れと言うのではなくて“できるからあなたにその仕事がきたんだよ”と言ってくれます。母の影響を受けて育ったので、“人には、その人が乗り越えられる物事しかやって来ない”と思っているんです。 降りかかってくるのは試練ではなく運命で、いつか私の目の前にやってくることは最初から決まっていて。だからうろたえないでいようと考えました。『プロデューサーズ』も、“私が絶対、魅力的に演じられるから巡ってきたんだ”と信じることで、気持ちが楽になれます」 では、王林さんがしばしば口にしている「青森県知事になりたい」という夢もいつか実現するだろうか?単刀直入に聞いてみた。 「青森弁も、映画の出演もアイドルも、ずっと青森をPRするために頑張ってきましたが、青森の課題もやっぱりあります。そういった課題を解決したくて、知事を目指すのが選択肢になってきました。芸能だけでなく、いろんな視点から青森を盛り上げていける人になりたいですね」 芸能界での活躍は、青森を愛する王林さんにとって「第一章」にすぎない。“できないことはない”と、信じる生き方を貫けば、どんな分野でも変化を巻き起こしてくれそうだ。 王林 (おうりん) 1998年4 月8 日生まれ、青森県出身。青森県を中心に活動するアイドルグループ「りんご娘」のメンバーとして’13年に芸能活動を開始。’22 年にグループを卒業し、’23 年にドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)出演、俳優業をスタートさせる。以降、バラエティ番組やCM、モデルなど幅広く活躍。現在、バラエティ番組『ヒルナンデス!』(日テレ系)、『おむすびニッポン』『天才てれびくん』(NHK)、ラジオ『土曜はDON』(青森放送)にレギュラー出演中。’23年11月には「Ourin-王林-」名義でソロシンガーとしても活動を開始。近年の主な出演作に、映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』(2024)、『バカ塗りの娘』(2023)、『リトル・マーメイド』(2023・声の出演)などがある。 ヘアメイク:未来 スタイリスト:白島茉奈 大宮高史
大宮高史