片頭痛が起こる原因と治療法はご存じですか? 予防法・女性に多い理由も医師が解説
しつこい片頭痛に悩まされている人も多いと思います。頭痛のたびに治療薬を服用している人も多いのでは? そもそも片頭痛はなぜ起きるのでしょうか。どのようにして治療するのでしょうか? 辻堂脳神経・脊椎クリニック の中川先生に Medical DOC編集部が聞きました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
片頭痛とはどんな病気? 主な症状は?
編集部: 片頭痛とはいったいどのような頭痛のことを言うのですか? 中川先生: 頭痛にはさまざまな種類がありますが、片頭痛は片側が痛む、ズキンズキンと脈打つように痛む、歩行などの日常生活動作で痛みが悪化するという特徴があります。また、頭痛の程度が重く、日常生活への影響が大きいということも片頭痛の特徴です。 編集部: 片頭痛はほかの症状を伴うことがあるのですか? 中川先生: はい。ほかの症状を随伴するのも片頭痛の特徴です。以下のなかから少なくともひとつ、頭痛以外の症状を伴うとされています。 ・悪心、嘔吐 ・光に過敏になる ・音に過敏になる ・においに過敏になる など 編集部: 片頭痛が起きるときに前兆はあるのですか? 中川先生: 頭痛が始まる直前または同時期に閃輝(せんき)暗点といった視覚性の症状が出ることがあります。これは、ギザギザした光が目の前に見えるというもので、通常は60分以内でこうした症状が終わります。 編集部: そのほかにも前兆はありますか? 中川先生: 最も多いのは閃輝暗点ですが、そのほかにもピリピリ痺れる、言葉がうまくしゃべれなくなる、手足が麻痺する、めまいがする、などの症状が起きる場合もあります。ただしすべての人に前兆が起きるわけではなく、何らかの前兆が起きるのは、片頭痛患者の30%くらいとされています。 編集部: 片頭痛は繰り返すこともあるのですか? 中川先生: 基本的に、片頭痛は同じような発作を繰り返す頭痛です。国際頭痛分類によれば、「前兆のある頭痛を2回以上」「前兆がない頭痛を5回以上」繰り返すと片頭痛と診断されます。