アルピーヌF1がフランコ・コラピントを獲得。テスト&リザーブドライバーに就任へ
1月9日、アルピーヌF1は2025年のテスト及びリザーブドライバーのひとりにフランコ・コラピントを起用することを発表した。 【ギャラリー】巳年だからヘビのF1……ジョーダン197 F1 アルゼンチン出身でウイリアムズの育成ドライバーであるコラピントは2024年シーズン途中に、ローガン・サージェントの後任としてF1にデビュー。参戦から2戦目のアゼルバイジャンGPで8位、続くアメリカGPで10位と連続で入賞したことで、他チームからも注目を集めた。 2025年に向けてF1のシートは確保できていなかったコラピントだが、アルピーヌは彼への興味を示しており、今回のリザーブドライバー就任につながった。なお、コラピントは複数年契約を締結している。 2025年にアルピーヌはピエール・ガスリーのチームメイトとしてジャック・ドゥーハンを起用しているが、コラピントはドゥーハンが思うような成績を残せなかった時の保険になると見られている。 アルピーヌのアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントとの契約について次のようにコメントした。 「ウイリアムズ・レーシングとフランコ・コラピントが契約に合意することができ、とても嬉しく思っている」 「明らかにフランコは現在のモータースポーツ界において最も才能のある若手ドライバーのひとりだ。昨年の彼のF1への登場が私を含め多くの人を驚かせたと言うのは、フェアなことだろう。彼のパフォーマンスは新人ドライバーとして非常に印象的だった」 「我々は将来を見据えており、彼との契約は我々にとって、この先の成功に向けてチームを発展させて行く上で、頼れる若手ドライバーのプールを確保できるということを意味している」 そしてアルピーヌ加入が決まったコラピントは、次のように喜びのコメントを寄せた。 「BWTアルピーヌF1チームに加わる機会を得られて、とても興奮している」 「まず第一に、アカデミーに加わったときから(2024年最終戦の)アブダビGPまで受けたウイリアムズからのサポートに感謝したい」 「彼らはF1でレースするという僕の夢を現実のモノとしてくれた。そのことに、僕はずっと感謝し続けると思う。今から新しいチャプターが始まるけれど、BWTアルピーヌF1チームでの新たな挑戦は、本当に光栄なことだ。僕を信じてチームに迎え歓迎してくれたルカ(デ・メオ/ルノーCEO)、フラビオ、そしてオリバー(オークス/チーム代表)に、心から感謝したい。この旅が僕らをどこに連れて行ってくれるのか、今から楽しみでならないよ」 「そして2024年シーズンの挑戦を支えてくれたパートナーやスポンサーの皆にもとても感謝している。皆のサポートのおかげで、全てが可能になった。アルゼンチンの素晴らしいファンの皆にも感謝している。『Muchas gracias!』(スペイン語で本当にありがとうの意味)。皆の情熱と応援は、僕にとってかけがえのないものだ。2025年以降も、もっと大きな目標を目指していこう」 なおアルピーヌは2025年シーズンのテスト&リザーブドライバーとして、コラピントだけではなくトヨタのドライバーでもある平川亮を起用。平川はF1日本GPでのフリー走行出走が発表されている。
Jake Boxall-Legge