大阪ガス4強入り! 大阪桐蔭出身4番の3安打とリリーフ投手の”高2以来の完投”で快勝<社会人日本選手権>
<第48回社会人野球日本選手権大会:大阪ガス4ー1JFE西日本>◇17日◇準々決勝◇京セラドーム大阪 【動画】最高評価は”あの”球団?!2023年ドラフト会議を振り返る! 投打のかみ合った大阪ガスが、JFE西日本を下して2年ぶりの4強入りを果たした。 先制点をもたらしたのは4番・三井 健右外野手(大阪桐蔭出身)だ。JFE西日本の先発は右下手投げの津山 裕希投手(明秀日立出身)だったが、「アンダースローは得意」と話す三井は、2回の第1打席で左前安打を放つ。さらに3回の第2打席では、2死二塁から変化球を上手く引き付けて振り抜くと、中前適時打となり、大阪ガスが先制点を挙げた。 三井は7回の第4打席でも中前安打を放ち、4打数3安打1打点の活躍。今大会通じても、ここまで11打数6安打と当たっている。「良いところに落ちたり、転がってくれたりしている。もう少し長打は増やしたいですけど、高望みはせず、という感じですね。4番が打たないと勝てないので、それは肝に銘じてやっています」と自らの立場を自覚しながら、4番として申し分ない結果を残している。 今年の都市対抗野球大会近畿地区2次予選では3完封負けを喫して予選敗退に終わった。それだけに今大会に懸ける思いは強く、それがチーム全体としての好調に繋がっている。 また、投げては先発を任された右横手投げの大宮 隆寛投手(鳥取城北出身)が1失点完投。東洋大時代からリリーフが主戦場だったこともあり、公式戦の完投は鳥取城北2年の秋以来だという。 「自分が頭から投げてチームを勝たせたい」と都市対抗予選後に前田 孝介監督との面談で、リリーフだけでなく先発をこなすことを志願。夏場には2日連続で100球を投げるなど、投げ込みの量を増やして長いイニングを投げる体力を身につけた。 これまでは連打を打たれることが課題だったが、それを克服してみせたのが2点リードで迎えた4回の投球。1点を返されて、なおも1死満塁のピンチを招いたが、「最少失点で抑えるという意識で投げました」と後続を中飛と二塁ゴロに打ち取って、リードを守った。 「ストレートがあんまりだったので、変化球を使って打たせていきました」と、5回以降はスライダーを上手く使って、打たせて取る投球が冴え、2奪三振ながら7安打1四球で1失点完投。バックも無失策の堅守で応え、守り勝つ野球を体現した。 2回戦で1失点完投した稲垣 豪人投手(日本文理出身)は入社2年目の同期。「稲垣が良かったら、僕も良いピッチングをしたいと思いますし、向こうもそう思っています。良いライバルです」と大宮は話す。今大会でブレークした若手コンビが大阪ガスの投手陣を引っ張っている。