日大出身・光富元が六島ジムからデビュー timelesz菊池風磨の弟・音央と幼なじみ
日大時代に全日本選手権出場などアマチュアボクシングで活躍した光富元(みつとみ・つかさ、22)が2日、大阪市住吉区の六島ジムで会見に臨み、同ジムからプロデビューすることを発表した。今夏にスーパーバンタム級でのデビュー戦を予定している。 東京都小金井市出身の光富は、元プロボクサーで現在は新日本木村ジムのトレーナーを務める父・哲也氏の影響もあり、中学2年でボクシングを始めた。日出高(現・目黒日大高)から日大に進み、アマチュア戦績は19勝(6RSC)11敗。身長170センチの右ボクサーファイターだ。昨年12月に六島ジムで練習を行い、「この環境なら強くなれる」と確信したことで、縁のない関西でのプロ生活を決断した。 新日本木村ジムから昨年3月にデビューした菊池音央とは幼なじみ。Sexy Zone改めtimeleszの菊池風磨の弟であることからも話題となった菊池がボクシングを始めたきっかけは、光富のアマでの試合を観戦したことでもある。大阪でプロになることを伝えて「お互い頑張ろう」と誓い合ったという。 六島ジムの武市晃輔マネジャーは「大学で急激に強くなった選手。トップアマではないが、まだまだ伸びしろがある。完成していないだけに楽しみが大きい」と将来性を評価する。今夏に4回戦でデビューさせ、来年度の新人王戦にエントリーする計画だ。 光富の入門は六島ジムにとっても大きな意味があるという。同ジムは早くからキッズボクシングに注力しており、ジュニア大会の創設・発展に貢献してきた。しかし育成した選手が関東の大学に進学し、そのまま関東のジムでプロデビューする流れに無念の思いも持っていた。「その流れに対抗したい。こうやって東京生まれ、東京育ちの選手が六島ジムを選んだ。彼の活躍次第で続いてくれる選手も出てくる」と武市マネジャー。5月4日にIBF世界バンタム級王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に挑戦する西田凌佑(六島)を筆頭に、この春は所属5選手がタイトル戦を行う。アマ時代、決してトップ選手ではなかった西田を世界挑戦まで育ててきた同マネジャーは「やっていることは東京のジムに負けていないという自負もある。チャンスを与えるジム」と言い切る。 光富の会見には、西田のスパーリングパートナーとして現在、六島ジムに滞在している昨年の全日本選手権フェザー級優勝の中山慧大(東洋大4年)と大原寧王(東洋大3年)も駆けつけた。アマで対戦経験のある2人から船出を祝われた光富は「まずは新人王で優勝する。プロでやる以上は世界王者を目指します」と力強く誓った。