SARD UNDERGROUNDのメンバー。左は神野友亜、右上が杉岡泉美、右下が坂本ひろ美

　3人組ガールズバンド「SARD UNDERGROUND」のベーシスト杉岡泉美（24）とキーボードの坂本ひろ美（28）が今月30日をもって脱退することを22日に大阪市内で開催した初全国ツアーのファイナルで電撃発表した。今後はボーカル神野友亜（24）のソロプロジェクトとして活動を継続する。 　坂井泉水さん（2007年死去）を中心とした音楽ユニット「ZARD」のトリビュートバンドとして結成され、デビュー5周年を迎えた今年は8月21日に7枚目シングル「夢で逢いましょう」と2枚目アルバム「涙色で」を同時リリース。今月からスタートした初全国ツアーも全公演が完売しており、今後の飛躍が期待されていただけにファンに悲しみと衝撃が広がった。 　事務所によると、5周年を迎え、それぞれの将来を遠く見つめていく中で、杉岡と坂本からそれぞれ新たな道へ進んでみたいと申し出があったという。 　杉岡は「今までの5年間や、これからの5年の話をメンバーとしたり、今後の自分を想像する機会が増える中で、SARD UNDERGROUNDの杉岡泉美ではなくひとりの人間として普通の生活を送ってみたいと思うようになり、決心しました」とし、坂本も「5周年を迎え、10周年を想像したときに、ひとりの人としてどう生きていきたいか悩み、今回の決断をしました」と説明。 　ともに将来を見据えた上での苦渋な決断だったようで、応援してくれたファンへの謝罪とともに杉岡は「これからも、友亜ちゃんが続けていくSARD UNDERGROUNDの応援を宜しくお願いいたします」と呼びかけた。 　神野は「私は歌手になることが幼いころからの夢だったので、一人になってもやめるという選択肢は一度も浮かびませんでした。これからも全力で続けていきたいし、ZARDさんの楽曲も届け続けたいです」とキッパリ。続けて「この先もずっと三人で頑張っていきたかった、三人で夢をかなえていきたかったという気持ちはもちろんあります。でも、二人が決めた道なので、応援します。悲しい、寂しい、悔しいという感情は、少しずつ、これからの活動の燃料に変えていきます」とコメントを寄せた。 　3人でのライブはこの日で見納めとなってしまった。