八村塁の日本代表での大活躍を海外メディアはどう報じたか「ショーを展開」「誰も止められない」
ニュージーランドのニュースサイト「スタッフ」は、「スロースタートのトール・ブラックス(ニュージーランド代表)は、八村塁が35得点で火をつけた日本代表に倒される」との見出しを取って敵チームのスターの活躍を報じた。 ニュージーランドのバスケットチームは、ラグビーの「オールブラックス」にちなんで「背の高いブラックス」という意味で「トールブラックス」の愛称で呼ばれている。 「動きの鈍かったトールブラックスは、日本代表でNBAドラフト1巡目指名選手の八村の攻撃力に対抗する答えを持ち合わせていなかった」と厳しく批評。その上で「日本で初のNBA1巡目指名選手となった八村はニュージーランド代表を相手に傑出したプレーで彼の経歴を披露してみせた」と八村を絶賛した。 八村への称賛はさらに続く。 「203センチのパワーフォワード(の八村)は、素晴らしく効果的な一撃でもってゲームハイの35得点を記録した。彼はコートからのシュートは17本中13本を成功させ、3点シュートも成功させ、5リバウンドに3アシストも加えた」 記事は、「ニュージーランド代表は、非常に冷え切った立ち上がりで、序盤から日本に2-18とリードを許した」と試合展開を紹介。「ヘッドコーチにとって最も大きかった不安要素は、八村に得点を容易に積み重ねられたことだろう。チームは(次の試合に向けて)ここから守備をもっとよく固めていかなければならない」と続けた。 ニュージーランドの世界ランキングは38位で日本の48位より上で、日本と同じくワールドカップ出場を決めており2次ラウンド突破が目標。国内のプロリーグNBLの選手で占められており、2002年の世界選手権では4位に入ったこともある。それだけに国民の期待も大きく、八村に暴れ回られての黒星はショックだったようだ。 欧州のバスケットボールサイト「ユーロ・フープ」も「八村がニュージーランドとの親善試合で日本を牽引」とのタイトルで「八村が99-89で勝利した試合の原動力になった」と八村の活躍を紹介した。 記事は、今月末に迫ったワールドカップで、日本が、トルコ、チェコ共和国、大会3連覇を狙う米国と同じグループEに入り、ニュージーランドは、ブラジル、モンテネグロ、ギリシャとのグループFに入っていることを紹介し、14日にニュージーランドとの親善試合の第2戦が行われることも記された。 その後、日本代表は22日にアテネ五輪の金メダリストで世界ランキング5位の強豪のアルゼンチン、24日に22位のドイツ、25日に51位のチュニジアと、3試合の強化試合を消化してワールドカップに挑むが、海外メディアは八村の動向をずっとマークしていきそうだ。