九州の景況感2四半期連続マイナス…事業者から「原材料費の高騰を価格転嫁しきれない」声も
福岡財務支局と九州財務局は、4~6月期の法人企業景気予測調査の結果を発表した。全産業の景況判断指数は、福岡、佐賀、長崎県の北部九州がマイナス2・8(1~3月期はマイナス3・2)、熊本、大分、宮崎、鹿児島県の南部九州がマイナス3・0(同マイナス5・5)で、ともに2四半期連続でマイナスとなった。 【写真】大勢の客でにぎわう福岡市の「長浜屋台街」
製造業は北部がマイナス12・8、南部がマイナス5・7だった。事業者からは「原材料費の高騰を価格に転嫁しきれない」などの声が上がったという。一方、非製造業は円安による訪日客の増加で、飲食、宿泊業で回復がみられ、北部が0・9、南部がマイナス1・7だった。
先行き(7~9月期)は全産業で北部が2・9、南部は8・2といずれもプラスとなる見通し。
山口財務事務所によると、山口県の4~6月期は全産業でマイナス5・3と、2四半期連続でマイナスとなった。