「暴力団が400万円振り込んだと言っている」警察官名乗る男からの電話 70代女性 1530万円だまし取られる 富山
警視庁中央署の警察官を名乗る男から、暴力団との関わりがあるのではないかと言われ、富山市の70代女性が1530万円をだまし取られていたことがわかりました。 【写真を見る】「暴力団が400万円振り込んだと言っている」警察官名乗る男からの電話 70代女性 1530万円だまし取られる 富山 富山中央警察署によりますと今年6月11日、女性宅に、携帯電話の料金が未納であると電話があり、電話のやりとりで女性は携帯電話の番号など聞き出されたとみられています。 その後、警視庁中央署の警察官を名乗る男から「暴力団があなたの口座に400万円を振り込んだと言っている」「このことは秘匿捜査であるから、誰にも教えてはいけない」と携帯電話に電話がありました。 さらに検察庁の検事を名乗る男に電話が替わり「わたしが保証人になるので警察に優先調査を依頼してください」などと言われました。 女性は検事を名乗る男から「毎日連絡をするように」と言われ、以降警察官や検事を名乗る男から何度も電話を受けたり、自身から連絡していたところ、7月初旬に、開設した覚えのない、女性本人名義の銀行口座のキャッシュカードが自宅に配達されました。 ■「潔白が証明された。手紙を渡します」 そして、女性は検事を名乗る男の指示で、その口座に830万円を振り込みました。 また、女性は、8月中旬にも、警察官や検事を名乗る男から指示を受け、現金700万円を袋にいれ、女性の自宅の郵便受け付近に置きました。その後、現金入りの袋はなくなり、男から「受け取った」と連絡を受けました。 そして、検事を名乗る男から「あなたの潔白が証明された。これまで預かった現金はお返しする。お返しするための手紙を手渡しで渡します。」などと言われたが、それ以降、連絡が途絶え、電話もつながらなくなり、心配になった女性が家族に相談。今月12日に、家族から110番通報があったことで被害に気が付きました。 ■なんの目的でお金を振り込んでいるのか… 警察によりますと、被害にあった女性は、男から携帯料金の未納や暴力団の捜査などと不安をあおられ、なんの名目でお金を振り込んでいるのかわからなくなっていたということです。
警察は、身に覚えがない銀行口座を開設された場合は▼金融機関に問い合わせること。不審だと思ったら▼1人で悩まず警察へ相談するよう呼びかけています。
チューリップテレビ