甲子園球場の周りに「レベルちゃう光る泥だんご」「ほんま香り立つサイダー」があった【大東駿介の発見!てくてく学】
俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。 大東さんが今回訪れたのは兵庫県西宮市の甲子園エリア。シンボルはなんといっても「阪神甲子園球場」です。 ■【動画】甲子園球場の周りで発見「レベルちゃう光る泥だんご」「ほんま香り立つサイダー」【大東駿介てくてく学】
■甲子園球場のシンボル「ツタ」は高校球児たちが守った
1924年(大正13年)の開業から、今年で100周年を迎えた甲子園球場。日本初の本格的な野球場として誕生し、当時は約8万人を収容する超巨大運動場でした。100年の時を経て、いまや全国を代表する野球の聖地となっています。 阪神甲子園球場の外壁を覆っている「ツタ」が有名ですが、2006年から行われた平成の大改修で、一度は全て取り払われました。 その際、全国4000以上の高校にツタの苗を預け、改修後の甲子園にそのツタを再び植樹する「ツタの里帰り」という一大プロジェクトが行われました。甲子園を目指す高校球児たちによって、球場のツタは守られたのです。
■発売から110年“瓶”にこだわる「幻のサイダー」
兵庫県では「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」など、有名な炭酸飲料が生まれています。 西宮市の甲子園エリアにも幻のサイダーがあります。 125年前、1899年に創業した「布引こう泉所」。現在は初代社長のひ孫である石井恭子さんが社長を務めています。ここでは今も瓶にこだわって、サイダーやミネラルウォーターを製造しています。 瓶は空気を通さず、品質を保つことができ、作りたての味を届けることができると石井さんは言います。また瓶に入った雰囲気がレトロでおしゃれだと近年、若者の間でも話題になっているそうです。 中でも「幻のサイダー」と呼ばれ注目されているのが「ダイヤモンドレモン」。発売から110年、誕生してからほとんど製法を変えず、上質な水と香料で作り上げた素朴で優しい味わいが魅力です。 しかし、入れ物である瓶の製造数が全国的にも減少し確保するのが困難に。なかなか市場に出回らなくなったことから、「幻のサイダー」と呼ばれているのです。
■子供も大人もハマる左官屋さんの教室
甲子園エリアで子供に大人気の教室を開いているのが、創業から90年を超える「左官山本組」。 国の重要文化財である西宮神社の塀の補修や阪神甲子園球場の大改修にも携わった、西宮を支える歴史ある左官屋さんです。 専務の渡邊諭史さんが案内してくれたのは、「光る泥だんご」教室。粘り気の強い土で作った泥団子を、丸い口の瓶を使って丁寧に磨くと、美しく輝く泥だんごになるのです。子供たち向けの教室をやっていると、付き添いで来た親が「ちょっとやらせて」とついついやってしまうのだと言います。 光らせる方法は、左官の「磨き壁」という技術を応用。左官業界は深刻な職人不足に悩まされています。泥だんご教室を通じて、ものづくりの楽しさを伝え、左官の仕事にも興味を持ってほしいという思いで教室を始めたそうです。 さらに左官山本組では、大人に向けたプロの左官学校も開校。約10カ月のカリキュラムの中で、お給料をもらいながらリアルな現場の作業を学ぶことができるのです。 【大東駿介さん】「家を建てるときは、壁を自分で塗るのが夢なんです。そのときお世話になるかも」 【左官山本組 渡邊諭史さん】「いつでもここで練習できます」 (関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2024年12月12日 木曜日放送)