音声編集アプリの定番「Audacity」v3.5が公開に、~プロジェクトのクラウド保存、テンポの自動検出などに対応
クロスプラットフォーム対応の定番サウンドエディター「Audacity」v3.5が、4月22日に公開された。本バージョンではプロジェクトのクラウド保存、テンポの自動検出、ピットシフトが新たにサポートされた。 【画像】プロジェクトのクラウド保存(スクリーンショットはエクスポート機能) ■ プロジェクトのクラウド保存 「Audacity 3.5」では、プロジェクトを「audio.com」に保存するオプションが導入されている。複数のデバイスでプロジェクトを編集する必要がある場合や、友人とプロジェクトを共有・コラボレーションしたいときなどに便利。 また、バックグラウンドでのリアルタイム同期機能やバージョン管理機能が使えるのもクラウドプロジェクトの利点だ。デバイスになんらかの問題が発生してもデータを失う心配はなく、またプロジェクトが壊れてしまっても、正常に動作していた以前のバージョンへ気軽に戻すことができる。 ■ テンポの自動検出 インポートしたループのテンポを自動的に検出し、テンポに合うように調整する機能が「Audacity 3.5」に追加された。このテンポ検出はオーディオ分析とメタデータチェックの両方で行われる。テンポの自動検出は、[編集]-[環境設定]ダイアログの[インポート/エクスポート]ページで無効化可能だ。 ■ ピッチシフト 「Audacity 3.5」では,[Alt]キーを押しながら上下矢印キーを押すことで、クリップのピッチを非破壊で変更できるようになった。トラック右上にあるオーバーフローメニュー(…)から[ピッチと速度]メニューを選んでもよい。ピッチを変更するとトラック右上も矢印が現れ、どれぐらいピッチをずらしたのかが示される。 「Audacity」は、Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在公式サイトから入手可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、「Microsoft Store」や窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。 ソフトウェア情報 「Audacity」Windows版【著作権者】Audacity Team【対応OS】Windows 10/11【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)【バージョン】3.5(24/04/22)
窓の杜,樽井 秀人