メルセデス・ベンツ「Gクラス」が大幅改良。メルセデスAMG G63は電動化され最高出力585hpを発揮
メルセデス・ベンツ「Gクラス」に、パワートレーンを中心とした大幅なブラッシュアップが行われた。そのキーワードは電動化。V8 4Lツインターボ搭載の「メルセデスAMG G63」に48Vのマイルドハイブリッドが採用され、環境性能を向上させるとともに、最高出力585hp(+20hp)/最大トルク850Nm (+200Nm )とさらにその逞しさを増したのだ。 【写真はこちら】「メルセデスAMG 63G」専用ボディ色のハイパーブルーマグノ。(全9枚)
顔立ちを一新。よりデジタル化が進んだコックピット
メルセデス・ベンツ「Gクラス」は、1979年に誕生したオフロードマシン「ゲレンデバーゲン」に端を発し、現行W463A型(2018年デビュー)で2世代目となる。そして、2023年3月26日(独・現地時間)に大幅な改良モデルの公開が欧州で行われた。 まず手が加えられたのがエクステリア。フロントグリルに平行したルーバーが配されるとともに、フロントとリアのバンパーデザインが新たなものとされた。また、Aピラーやリップスポイラーなどの素材が、これまで以上にエアロダイナミックスや静粛性に寄与するものへと一新されている。 コックピットはデジタル化がさらに進められた。各12.3インチのドライバー/メディアディスプレイが装着され、ボンネットで見えない路面の状態を仮想現実で再現するトランスペアレントボンネット機能が新たに追加された。 そして最大の注目ポイントが電動化だ。直6 3Lディーゼルモデル「450d」(従来400d)とV8 4Lツインターボ搭載の最強バージョン「メルセデスAMG 63G」に、48Vのマイルドハイブリッドシステム(ISG)が採用されたのだ。
48Vのマイルドハイブリッドから生まれる走行/環境パフォーマンスの向上
「450d」は最高出力を20hpアップさせ367hpに、最大トルクは200Nm アップの750Nm 。「メルセデスAMG 63G」は最高出力を20hpアップの585hp、最大トルクが200Nm アップの850Nm まで高められている。もちろん、48Vのマイルドハイブリッドシステムは、出力面だけではなく環境面への貢献度が高いことも忘れてはいけない。 ちなみに、ガソリンモデルの「500G」には48Vのマイルドハイブリッドは用いられなかったが、リファインでエンジンのパフォーマンスが、最高出力449hp/最大トルク560Nm とそれぞれ20hp/200Nm アップされている。 さて、パフォーマンスに磨きをかけた「メルセデスAMG 63G」だが、アップデートはそれだけに留まらない。AMGアクティブライド サスペンションと呼ばれる新兵器が装着される。これは電動による油圧制御でロールを安定させ、俊敏な走りと快適性を両立させてくれるというものだ。 エクステリアにもエクスクルーシブさを見せる。ハイパーブルーマグノと呼ばれる専用ボディ色をはじめ、新デザインのバンパーにはステンレススティールが挿入される。タフさの増強だ。足元のアルミホイールは、20から22インチまでの6タイプを選ぶことができる。 インテリアも同様だ。ナッパレザーのAMGパフォーマンス スリーツイン スポークステアリングが、走り心をそそってくれる。シートなどに配されたピアノブラックのアクセント色も、スポーティさを強く感じさせてくれる。