台風10号は熱帯低気圧に変わりました 熱帯低気圧でも大雨リスク高い 2日まで警戒
台風10号(サンサン)は今日9月1日(日)正午、東海道沖で熱帯低気圧になりました。ただ、熱帯低気圧に変わっても、暖かく湿った空気が流れ込むため、東海や関東を中心に引き続き大雨に警戒が必要です。
台風10号 熱帯低気圧に変わりました
台風10号(サンサン)は、8月22日(木)午前3時にマリアナで発生しました。日本の南を北上し、非常に強い勢力にまで発達。8月29日(木)午前8時頃に鹿児島県薩摩川内市付近に上陸し、その後は四国や紀伊半島付近へと進みました。今日9月1日(日)正午に、東海道沖で勢力を落とし熱帯低気圧となりました。 鹿児島県では28日(水)、暴風・波浪・高潮の特別警報が発表されました。最大瞬間風速は、鹿児島県の枕崎で51.5メートルを観測。九州南部を中心に、走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風が吹きました。 また、台風が接近する前から九州から関東を中心に発達した雨雲がかかり、宮崎県のえびの高原では総雨量が900ミリを超えるなど、各地で記録的な大雨になっています。
東日本では引き続き大雨のおそれ
熱帯低気圧に変わったといっても、中心付近の風の強さが「台風となる基準」に満たなくなっただけです。台風と構造は変わっておらず、本州付近には暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況が続きます。 東日本を中心に2日(月)頃にかけて、大雨に警戒が必要です。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害に引き続き警戒してください。
日本気象協会 本社 日直主任