娘が「航空管制官」を目指しています。ハードな仕事のようですが年収はいくらくらいなのでしょうか?
航空管制官は、24時間365日、空の安全を守る職業です。その分責任の重い仕事でもあり、年収が高いイメージをもつ方もいるかもしれません。 そこで今回は、国土交通省の航空管制官の年収やキャリアアップの方法、必要な学歴やスキルについてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
航空管制官とは?
航空管制官は、空港や空の安全を守ることが仕事です。主な業務は離着陸の許可などを行う飛行場の管制業務、レーダーでとらえた航空機に対し、許可や指示を行う航空路の管制業務などです。 また、基本的に24時間体制である場合が多く、夜勤や早朝勤務もこなします。
航空管制官の年収
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、航空管制官の平均年収は579万8000円です。国税庁が発表した令和4年の日本人の平均給与は458万円であることから、一般的な年収よりも、120万円ほど高い額であることが分かります。 ■航空管制官の初任給は? 国土交通省によると、2023年12月1日時点で4年制大学新卒で職歴がない場合の給与の月額は20万8000円(地域手当含む)とのことでした。このほかに扶養手当・住居手当・通勤手当などが支給されます。 ほかにもいわゆるボーナスと同等の期末手当や勤勉手当も、俸給などの約4.4ヶ月分支払われます。 ■航空管制官の給与は俸給表で決まる 航空管制官は、採用後さまざまな研修に参加し、技能試験を受けます。 技能試験に合格し、航空管制官とみなされると、専門行政職俸給表にならって給与が支払われるようになります。 俸給表とは、国により定められた国家公務員の基本給を定めたものです。航空管制官のように専門的な知識が必要な職種は、専門行政職俸給表に沿って給与が決定します。
航空管制官になる方法
航空管制官になるためには、国土交通省の航空管制官採用試験に合格する必要があります。さらに合格後は、航空保安大学校にて8ヶ月の研修を受け、その後各地の空港や航空交通管制部へ配属されます。 ■航空管制官になるために必要なスキル 航空管制官になるためには、さまざまなスキルが必要です。 ・協調性がある ・冷静な判断ができる ・向上心がある ・英語力がある 飛行機に乗る多くの命を守るために、どのスキルも非常に重要です。 とくに英語力は、パイロットとのやり取りで必要なため、高いスキルが求められます。定期的に国際民間航空機関(ICAO)の定める航空英語能力証明実地試験を受け、一定以上の成績をあげる必要があります。