米ゴールドマン、日本人3人をパートナーに昇格-2010年以降で最多
(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループは、日本市場でのトレーディング事業が盛り上がる中、日本人のマネージング・ディレクター(MD)3人をパートナーに昇格させた。3人の日本人パートナー指名は2010年以降で最多。また、日本人の指名は18年以来となる。
同社の発表によると、パートナーに昇格したのは債券為替コモディティ営業本部長の池谷和哉氏、株式・ファンド商品開発部長兼ホールセール・ソリューション共同部長の黒沢孔介氏、投資銀行部門金融法人グループ統括責任者の高鍋鉄兵氏。同社は2年ごとにパートナーへの昇格を実施している。
ゴールドマンは今年、デービッド・ソロモン氏が18年に最高経営責任者(CEO)に就任して以来、最も多くのパートナーを追加した。近年、より報酬の高い仕事に転職した幹部を補うためにパートナーの層を厚くしており、これまで小規模に維持してきた同CEOの方針は変化している。
同社によると池谷氏は06年に入社後、17年にMDに昇格。黒沢氏は06年入社で15年にMDに任命された。高鍋氏は00年に入社し、08年にMDとなった。
同社の証券部門は昨年、日本での業績で海外勢をリードした。世界的に厳しい環境が続く中、日本では債券トレーディングの活況が増益につながった。
世界各国の投資家が株式や債券の取引が盛り上がる日本市場に関心を寄せる中、ゴールドマンは日本で資産運用事業などを強化している。同社は、長年国内法人ゴールドマン・サックス証券の社長を務めた持田昌典氏が23年末に退任したことに伴い、24年6月に居松秀浩氏を後任社長に据えていた。
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Takashi Nakamichi