佐賀唯一の百貨店、自力再建断念 京都の不動産会社に譲渡
佐賀県内唯一の百貨店である佐賀玉屋(佐賀市)は11日、京都市の不動産会社さくらに全事業を譲渡すると発表した。販売不振が続いており、自力再建を断念する。さくらは佐賀玉屋の名称で営業を続け、従業員約140人の雇用を維持する。 佐賀玉屋が全株式を無償で取得する100%減資を実施した上で、消却する。併せてさくらを引受先とする第三者割当増資を行う。さくらの出資額は不明。佐賀玉屋の田中丸雅夫社長は来年1月末で退任する。 佐賀玉屋は1933年に百貨店を開業。郊外の商業施設の増加やインターネット販売の拡大により、2023年2月期の売上高はピーク時の3分の1未満に落ち込んでいた。