JR西日本、大雨で不通の美祢線「上下分離方式」案示す…単独復旧困難で「事業構造を変更する必要ある」
昨夏の大雨で被災して全線不通となっている山口県のJR美祢線について、JR西日本は31日、JR西と沿線自治体で構成する復旧検討部会の第2回会合で、沿線自治体が鉄道施設を管理する「上下分離方式」の導入案を示した。会合に出席した同社広島支社の能登一明・地域交通課長は「鉄道で復旧するのであれば、事業構造を変更する必要がある」と述べた。 【地図】JR美祢線と主な被災箇所
能登氏はJR単独での復旧は困難との認識を改めて強調し、「地域にも運営に関与してほしい」と求めた。上下分離方式を導入した場合、列車運行を担うJR側が年間2・5億円を負担する一方、自治体側の経費は年間3億円以上になると試算した。次回以降は鉄道のバス転換などが議題になる見通し。