『ドジャースは鈴木誠也の獲得を』 T・ヘルナンデスとの交渉難航で地元メディア進言 「いつまでも待っていられるわけではない」
ドジャースはテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)とFA残留交渉を行っているが、希望が3年総額7000万ドル(約110億円)前後と高額なために難航し、直近1週間は全く進展がないと伝えられている。この現状を受け、カブス・鈴木誠也外野手(30)のトレード獲得に方針転換するよう進言する地元メディアも出てきた。 24日(日本時間25日)の米ドジャースビートは「即座にテオスカー・ヘルナンデスと契約しないのならば、ドジャースは他の動きを模索する必要がある。彼の輝かしい2024年シーズンは忘れ難いものだったが、鈴木誠也などの選択肢があるのならば、ドジャースはいつまでも待っていられるわけではない。時計の針は動いている」と、路線変更を促した。 同日の米ドジャーブルーも両選手を比較検証し、「鈴木がヘルナンデスと入れ替わっても、ドジャース打線にとってそれほど戦力ダウンにならない」とした。具体的に、今季の外野守備に関しては『DRS(同じ守備位置の平均的な野手に比べて防げた失点数)』が鈴木+3に対し、ヘルナンデスはマイナス8、『OAA(同じ守備位置の平均的な野手より多く取ったアウト数)』は鈴木マイナス3に対し、ヘルナンデスはマイナス9と、ともに鈴木が上回っていると紹介した。 また、打力は「本塁打こそ差はあるが、今季は鈴木もいいシーズンを送った」と同メディア。鈴木は132試合で打率・283、21本塁打、73打点に対し、ヘルナンデスは154試合で打率・272、33本塁打、99打点。近年は打率よりもはるかに重視傾向が強いOPSは鈴木・848に対してヘルナンデス・840で、fWARも鈴木3・6、ヘルナンデス3・5と遜色ない。 米国を代表するライターの一人、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者は今月、ドジャースが既にヘルナンデスの代役候補として鈴木をリストアップしていると報じている。鈴木とカブスの契約には全球団へのトレードを拒否できる『完全ノートレード条項』が盛り込まれているが、ウルフ代理人は「セイヤは『しかるべき状況ならば柔軟にいく』と語っている」と、相手球団によってはトレードに応じる姿勢だと明かしている。
中日スポーツ