熊本県内の「主要渋滞箇所」新たに12カ所 合志市や大津町、菊陽町の交差点 TSMC進出などで追加、合計285カ所に
国土交通省や熊本県、熊本市、県警などでつくる県交通渋滞対策協議会は16日、半導体関連工場周辺の合志市や大津町、菊陽町にある交差点12カ所を、新たに渋滞が深刻な「主要渋滞箇所」に選定した。これまでに選定した交差点と合わせて計285カ所になった。 熊本の交通
主要渋滞箇所は「交差点を時速20キロ以下で通過する」「通過までに信号待ちが2回以上発生する」「最も混雑する時間帯の調査で渋滞が確認される」といった条件に当てはまる場合や、地元自治体への聞き取りを基に選ぶ。選定場所では関係機関が連携し、交差点の改良や道路整備などの対策を検討する。 今回新たに選定した交差点は、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場近辺に位置する合志市の福原東(県道大津植木線)、大津町の護川小入口(国道325号)や本田技研工業入口(同)、菊陽町の津久礼(国道57号)など。 協議会事務局を務める熊本河川国道事務所の横山朋弘計画課長は「半導体だけではないが、企業の開発や居住地の変化が進むなど県内の交通状況が変わったため、今回新たに選定した」と話した。 協議会は効果的な渋滞緩和策を検討するため毎年開いている。(嶋田昇平)