被災から40日目 仮設住宅の入居始まる “自主避難”が続く地域では
■「地元を離れたくない」 地域で支え合いながら“自主避難”
新たな環境で生活を始める人がいる一方、地域で支え合いながら避難生活を続ける人もいます。 志賀町の稗造地区にある集会所では、今も15人が身を寄せています。 自治体の避難所には指定されていませんが… 東小室地区 長根尾修区長 「(志賀町の)各箇所に避難所あるんですけど、それだけでは収容していただく人が入れない。行政へ連絡したところ『わかった』と。『自主避難所を開設してもらってもいいですよ』と」 地域の区長をつとめる長根尾修さんが自治体にかけあいました。 避難しているのはこの地区の住人のみ。食材は地域で持ち寄り、料理当番など役割を分担しながら生活しています。 避難者 「地元を離れたくない思いが強い。知らないところに行ってもなじめないと思うし、それが一番大きい」 ――お互いに知っている関係の人だから安心できるというのはありますか 避難者 「それはあります。夜もここ(部屋)で一緒にお布団持ち寄って寝ているんです。すごく安心します」 地域の結びつきが強いからこそ成り立つ暮らし。 地域の区長は「こんなに大きい地震に遭って考えることは、老若男女にかかわらずコミュニケーションをとることが、生活にとって一番大事なこと」と話しました。