キャンプする人数やスタイルを決めることから始める! コールマンに聞く「テント選びの基礎知識」とは
キャンプに行こうと思い立ったら、まず最初に用意したいキャンプ用品が「テント」です。テントにもいろいろな種類があり、人数や目的に応じて選び方も違ってきます。そこで、ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社・コールマン事業部の広報担当・神田新悟氏に、テントの基礎知識や選び方についてお聞きしました。 【写真】ファミリーキャンプにオススメのコールマンのテントを見る(全3枚)
家に置き換えて寝室とリビングの空間を確保
キャンプ用品の要ともいえるテントですが、さまざまな種類のものがあります。初心者はどうやって選べばいいのでしょうか? 「テントに限らず、キャンプグッズを選ぶ際はまず自分の家に置き換えてイメージすることが大切です。家には寝室やリビングルームがあり、寝る、食べる、好きなことをしてくつろぐなど、思い思いの過ごし方があって、それに合った家具、家電を揃えます。 キャンプでも同様に、寝室やリビングにあたる空間があり、それをどのような形で作るかによっていくつかのタイプに分かれます。その大前提として、どのようなキャンプをやってみたいかを具体的にイメージすることで、選びやすくなると思います。 まず、人数は1人なのか、カップルなのか、ファミリーで行くのか。時期は夏休みなのか、春や秋なのか、冬も行くのか……。具体的にイメージすることで、それぞれに合ったスタイルが見えてきます」
寝室とリビングが一体の「2ルームタイプ」が主流
例えば、自分一人のソロキャンプであれば、必要以上に大きいテントやアイテムだと準備や撤収が一人では大変になってしまうので、なるべく軽量でコンパクトなものが最適です。一方、ファミリーキャンプは子どもも楽しめる、圧迫感が少ない大きいテントが過ごしやすいでしょう。 キャンプに行く時期によっても、夏場なら日光を遮断して涼しく過ごせるタイプ、冬場なら冷気や結露を防ぐ機能のあるものが役立ちます。 「テントは夜寝る寝室として使うのが主目的で、これにリビングの空間をつなげて作るのが基本です。現在主流なのは、この2つがあらかじめ一体になった『2ルームタイプ』です。設営が一度で済むうえ、室内が囲まれているのでプライバシーも守られます」 これに対し、半球体状の「ドーム型」やポールが1本で簡単に設営できる「ワンポール型」は、寝室部分のみのテントです。日よけ、雨よけのタープをどのように張るかによって、キャンプサイトや気候に合わせた自由なアレンジが可能です。 「テントを選ぶ際は必ず定員を確認し、適したサイズを選びます。ただし、ゆったり過ごしたいなら実際の人数より少し定員が多いものを選ぶといいでしょう。また、天井が高いものを選ぶと、室内でかがむことなく生活できるので快適です」 人数や目的によって使い分けたいテント。まずは、いつ、誰とどのようなキャンプをしたいのかをイメージすることから始めてみましょう。
塩田真美