大谷開幕戦に許されざる戦慄の爆破予告、韓国入国時には生卵投下事件も
恐れていた事態が勃発した。ドジャースとパドレスの韓国ソウル開幕シリーズ初戦当日の3月20日、会場となる高尺スカイドームへの爆破予告が何者かからあり、警察が捜査していると韓国メディアが伝えた。 【動画】まるでロックスター! 愛妻を連れ添った大谷翔平の訪韓シーン スポーツなどの大きなイベントは、テロの標的ともなりやすいものの一つ。球場には特殊部隊員ら計約150人を投入して捜索しているが、異常は確認されていないという。 韓国通信社の『聯合ニュース』によると、20日午後7時9分開始予定の開幕戦中に爆破し「大谷翔平選手らに危害を加える」とする脅迫メールが届いたと、在カナダの韓国総領事館から韓国警察に通報があったという。メールは英語で作成され、送信者は日本人弁護士と名乗っているという。 今回のソウル開幕シリーズは、MLB公式戦初の韓国開催という歴史的イベントで、日米韓3か国では熱狂的な盛り上がりをみせていた。開幕戦ではドジャースへ移籍した大谷翔平が、新天地でのデビューを飾る。さらに対戦相手は日米通じて過去に一度も対戦のないダルビッシュ有で、日本ハム時代にはともに背番号11を背負ったという縁もあり、運命の初対決が目前に迫っている。 さらにパドレスは、昨季韓国人初のゴールドグラブ賞を受賞したキム・ハソンが凱旋を飾る。すでに国民的レジェンドとして存在感を示す英雄の帰還。また第2戦ではドジャースと投手史上最高総額で契約した山本由伸が先発でメジャーデビューを飾ることも発表されている。 話題尽くしのシリーズだけに、報道も過熱していた。そこへ冷や水を浴びせかけるような行為は、たとえ結果的に「愉快犯」としてイタズラに終わったとしても、許されるものではない。すでに韓国メディアでは批判的な声が渦巻いている。 また、15日のドジャースの韓国入りの際には、仁川国際空港の到着ロビーにて、デーブ・ロバーツ監督へ生卵が投げつけられるという事件も起こった。この際には卵は指揮官のはるか前方を通過し、投げつけた男は身柄を拘束された。この際は卵ははるか前方を通過して直撃はせず、指揮官も気づかずに騒動にはならず、ドジャース側も公には態度を表明せずに事を大事にはしない構えだ。 それでも入国時に続く、2度目の蛮行予告がチームを襲った。より重大な警備が迫られることとなり、選手たちのプレーへ影響しないかどうかが心配される。何ごともなく、歴史的一戦にふさわしいプレーのために選手たちが集中できる環境作りが、細心の注意の上で求められることとなった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]