青野未来 フルタイムの連戦と総当たりリーグ戦を経てホンモノのレスラーに!
「個人的にもトップに立ちたい思いもあるし、そのためにもマリーゴールドを一番にもっていかないといけない」
そして、王者になってからも試練は続く。こんどはマリーゴールドで初めてのシングルリーグ戦。青野にとっても、シングルでの総当たり戦は初めての経験だ。 王者として臨んだリーグ戦で、青野はトップクラスの選手たちと闘い、3勝1敗3引き分け。得点上、決勝戦にコマを進めることはできなかったが、この成績は大健闘と言えるだろう。なにしろ、高橋奈七永、Sareeeといったビッグネームに負けなかったのだから。と同時に、王者だからこそ悔しさの残るシリーズでもあった。 「Sareee選手はワールド王者。王者対決にもかかわらず、自分は眼中にも入れてもらえなかったし、引き分けでもすごいよと思われるところも悔しい。やっぱり、勝ちたかったですよ。ただ、奈七永さんやSareeeさんと初めてシングルができて、学ぶところも多かったです。こんなすごい選手がいる団体で自分は闘っていくんだと、またひとつ覚悟ができたと思いますね」 MIRAIとの連戦となったトーナメント、初シングルが続いたリーグ戦。このふたつを完走し、青野はホンモノのプロレスラーとして認められたのではなかろうか。元アクトレスに持たれかねないマイナスイメージを、まずは彼女が試合で見せて払拭したのだ。これが元アクトレス勢に伝われば、マリーゴールドはもっともっとおもしろくなる。自然と元スターダム、元アクトレスという図式も消えていくだろう。そうなってこそ、本当の闘いが始まると言えるのではなかろうか。 ジュリアがアメリカWWEに戦場を移したことで、青野も危機感をおぼえている。これもまた、彼女たちにとって本当の闘いが始まったことを意味している。 「ジュリアさんがいなくなって、穴があいている感覚が見ている人にあるかもしれません。でも、そこを自分たちが頑張って埋めていかないといけないですよね。ここからマリーゴールドをもっとたくさんの人に見てもらって、女子プロレス界の一番にしたいという思いはあります。選手一人ひとりがものすごく熱いので、なれると思うんですよ。個人的にもトップに立ちたい思いもあるし、そのためにもマリーゴールドを一番にもっていかないといけない。その要素はいっぱいあるから、自分たちでもっていくしかないと思っています!」 インタビュアー:新井宏
プロレスTODAY