福原遥“密子”と上杉柊平“遥人”の顔が近づく様子にドキッ、謎とさまざまな思いが絡みあう展開<マル秘の密子さん>
福原遥が主演するドラマ「マル秘の密子さん」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)の第5話が8月17日に放送された。絶体絶命となった密子(福原)を助けた驚きの人物。その真意がどこにあるのかを含め、面白さが増す展開となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】物憂げな表情を浮かべる遥人(上杉柊平) ■謎多き主人公による、謎多きドラマ 本作の主人公・本宮密子(福原)は、ファッションだけでなくメーク、メンタルにいたるまで、ありとあらゆることをサポートし、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させるトータルコーディネーター。彼女が次の相手に選んだのは、不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子)だ。 2人がタッグを組んで目指すのは、“女社長”への大変身劇。密子は天使か悪魔か、物語は魅惑のサクセスストーリーか怒涛のサスペンスドラマか、すべては“マル秘”のドラマとなっている。 ■姉の死の真相をつかむため奔走する密子 九条家に操られていた夏の夫が転落死するも、不運な事故として片付けられた。その後、半年前に起きた密子の姉で九条開発の秘書だった鞠子(泉里香)が巻き込まれて亡くなった火事についてリークして記事にしようとするが、それももみ消されてしまう。サスペンス色がぐっと濃くなった第5話だったが、違う“色”にも視聴者の注目が集まった。 密子は、火事の現場から立ち去るところが目撃されていた九条家の長男で、夏と対立する次期社長候補の遥人(上杉柊平)を怪しんでいた。調べを進めていた密子のもとに、数少ない手掛かりだった夏の夫の借金仲間から連絡が入った。はやる気持ちを抑えきれない密子は、支持されるまま1人で向かった。 だが、その男は遥人の母・美樹(渡辺真起子)の手下でもある九条開発秘書室長・坂東(黒羽麻璃央)が買収した偽者。密子は罠の可能性があると感じつつも、手掛かりをつかめる可能性から逃げるわけにはいかなった。そんな密子の頭上に材木の束が倒れてくる。 すると、その密子を遥人が救った。 ■密子らさまざまな人物の思いが絡み合う 美樹がセッティングした社長選の票集めのための食事会をすっぽかして助けにきた遥人。その真意は密子へ芽生えた何らかの気持ちか。それとも、はっきりと自分に意見してくれた生前の鞠子への思いか。 気を失った密子がうわごとで姉に対して「行かないで」と言って涙する姿を見た遥人の目は、いつもと違う感情が浮かんでいるようでもあった。密子と顔が近づいた描写にドキドキさせられた。 しかし、夏の長男・智(清水尋也)と九条開発秘書の千秋(桜井日奈子)が駆け付けたのに気付くと、遥人は「あとは頼む」と立ち去った。 意識が戻った密子に、千秋は智が命の恩人だとうそをついた。智もとっさに否定できずにそのままに。 実は、鞠子の日記に九条開発の工事現場で出会ったレモンのかき氷が好きな人物のことが書かれていた。智の好物と同じで、智はその現場で働いたことがあることも分かっている。その智は自分を変身させてくれた密子のことを何かと助けている。一方、千秋はアクスタを内緒で作るほどに遥人を“推し”として慕っている。 密子が真相を追うサスペンス、数多くの謎が残るミステリー、そこに恋愛感情もからむのか。多角的な展開で面白さが増している。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部