トヨタとパナ、街づくり事業で協業(全文2)同じ悩みを持つ両社
なぜこの組み合わせだったのか
東洋経済新報社:東洋経済の【キガワ 00:26:46】と申します。本日はありがとうございます。大きく2点お伺いします。今回、トヨタとパナソニック、この領域で組んだわけですけれども、なぜトヨタさんからして見たときに、この領域はなぜパナソニックなのか、パナソニックさんからしてみたらなぜトヨタなのか。コネクティッド、それからスマートの、こういったスマートシティと呼ばれるような領域を手掛ける会社というのはいろいろあるかと思うんですけれども、なぜこの組み合わせだったのかというのをまず大きくお伺いしたいです。 それともう1つは、その質問とも関わりますけれども、今、これは日本、海外問わず、こういったスマートシティに取り組んでいるような企業というのはたくさんあるかと思うんですけれども、何がある意味、競争力というか、どの部分で逆に言うと競っていかなきゃいけないのかといったところがあるかと思います。ある意味、協調領域と【競争領域 00:27:40】みたいなのがあるかと思うんですけども、スマートシティ、これからコネクティッドシティを、取り組みを進めていく中で、何が一番、鍵となるとか、そういったところをお伺いできたらと思ってます。 すいません、もう1つ追加なんですけど、今後、このジョイベンのところに、三井物産も出資の可能性も含め検討しているということだったので、今後、このジョイベンの新しい会社に三井物産を含めてほかの会社、仲間づくりを進めるトヨタさんとしてもそうなんですけれども、新しい会社が入ってくる、合流してくる可能性についても、ちょっとお伺いできたらと思います。よろしくお願いします。 北野:また補足がおそらくあると思いますので、後ほど白柳さんからお願いをしたいと思います。まず、なぜトヨタとパナソニックが組んだのかと、なぜこの組み合わせだったのかということでありますが、非常に分かりやすく申し上げますと、トヨタとパナソニックという、いわゆる製造業の中にあって、この住宅であるとか不動産の事業というのは、もともとはやっぱり経営スタイルがまったく違うという。パナソニックおよびトヨタが、同じようにこの経営スタイルの違う事業を持っていたというのが1つの必然性であったかというふうに思います。 加えまして、そういった中においても、繰り返しになりますが、トヨタさまにおいては新しいモビリティ社会を築いていく、パナソニックにおいてはくらしアップデートを究めていくという上において、やはり家とか街っていうのは非常に重要な要素であると。経営のやり方が違う異質な事業は持ちながら、やっぱり目指していきたい部分が極めて一致をしてたということが最大の理由だったと思います。極めてスムーズな会話ができたというふうに思ってございます。