松山英樹が単独首位で最終日へ 開幕戦Vへ「いいプレーをするだけ」
<ザ・セントリー 3日目◇4日◇プランテーションコースatカパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73> 【連続写真】米ツアー通算10勝・松山英樹のドライバースイング 初日から連日の「65」をマークし、単独首位から3日目をスタートさせた松山英樹。その勢いは止まらず「62」と爆発。トータル27アンダーまで伸ばし単独首位をキープ。一日を振り返り「よかったと思う」と総括した。 3番パー4でこの日初バーディを奪うと、そこから圧巻の4連続バーディ。ただ、この間に1打差の2位から出たコリン・モリカワ(米国)も5つ伸ばし、一時は順位が入れ替わる時間帯もあった。以降も、「コリンが良いプレーをしていたので、それについていこうとしていた」と2人による伸ばし合いの展開となった。 首位タイで後半戦へ突入すると、緊迫のバーディ合戦は続く。そして、16番パー4では意地のぶつかり合いか、先にセカンドショットを打ったコリンがおよそ50センチにつけると、負けじと松山もピン奥からバックスピンで戻しおよそ20センチにつけるハイレベルな戦いも繰り広げられた。 17番のティショットでは、右に大きく曲げるピンチもあった。「ないと思ったんで、ラッキーだった」。ボールはカート道に跳ねて、ネイティブエリアに。決していいライではなかったが、そこからしっかりとグリーンを捉え、バーディチャンスを生み出す強さも見せつけた。 終わってみれば、ノーボギー・11バーディと圧巻のプレー。また、1日11アンダーは自己最多。さらに、トータル27アンダーは、米国男子ツアーにおける54ホールのアンダーパーの記録タイで、大会の54ホールの最少記録を更新。ここまでのスコア「192」は、自身の54ホールの最少スコアとなった。これまでは、昨年の「フェデックス・セントジュード選手権」でマークした「193」であった。 コリンも同じく「62」と上位2人が頭一つ抜け出したが、1打のリードをもって最終日へ。「いいプレーをするだけです」と静かに力を込めた松山。昨年8月の「フェデックスセントジュード選手権」以来の米ツアー通算11勝目、そして開幕戦Vへ王手をかけた。