Bプレミア決定 茨城ロボッツファン歓喜 飛躍期待「勝って上に」
茨城ロボッツの「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」への参入が19日決まった。悲願達成を知ったファンや、本拠のアダストリアみとアリーナがある茨城県水戸市内の商店主らは喜び安堵(あんど)し、チームのさらなる成長と飛躍を期待した。 ■地域活性化 アウェー戦のパブリックビューイング(PV)や選手との交流会が開かれる水戸市南町のカフェ&バル「M-SPO TERRACE BLUE × BLUE」。店長の島内康博さん(39)は、Bプレミア入りのチームを発表する生中継で、ロボッツの名前が読み上げられるとガッツポーズ。「率直にうれしい。ここがスタート地点なので、上を目指して頑張ってほしい」と強調。島内さんは「茨城を象徴するスポーツチームになって、今以上にファンを獲得してほしい。ファンが(店などで)交流を深めれば地域の活性化にもつながる」と期待した。 同市南町ではんこ店を営む中村眞一さんは「集客力のあるスポーツエンタメが水戸にあると明るい話題が多くていい」と歓迎した。プレミア入りは喜ばしいとしつつ「勝敗数で順位が入れ替わる方が盛り上がるのではないか」と従来の緊張感も必要だと話す。「地元のスター選手を育てて、茨城の子どもたちが憧れる強いチームを目指してほしい」と語った。 ■習わせたい 家族がロボッツのファンという同市の小林千恵子さん(68)は「プレミア入りはめでたい。ユードムアリーナでバスケットボールを習っている子どもたちをよく見るので、運動として4歳の孫を通わせたい。これからも応援したい」と話した。 ホームゲーム運営を支えるボランティア「ロボルツ」歴5年半、同県那珂市の会社員、木村典子さん(57)は、「信じて待っていた。変わらず、来た人が明るく笑顔で帰れるような会場づくりをしていければ」。11シーズンにわたるブースター、同県土浦市の会社員、梶間真矢さん(43)は「ファンもリーグトップレベルだと言ってもらえるような雰囲気づくりをしたい」と意気込んだ。 ■「号外」も配布 茨城ロボッツの川崎篤之社長らは同日、Bプレミア参入を知らせるチラシ「号外」を発行し、水戸市宮町の水戸駅南口ペデストリアンデッキなどで駅利用者に配った。 「号外」は1000部を用意。川崎社長らは配りながら「ロボッツがBプレミアライセンスを獲得しました。これからも応援よろしくお願いします」などと声をかけた。チーム公式キャラクターの「ロボスケ」も配布に参加し、記念撮影する人も見られた。アリーナで観戦もしているというファンの同市、国府田敬二郎さん(75)は、「水戸の誇り。もっと勝ってほしいし、ぜひ日本一を狙ってほしい」と力を込めた。
茨城新聞社