自民党・政治刷新本部“政策集団として残す”案を議論 派閥めぐりギリギリの調整
日テレNEWS NNN
派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受け、自民党は現在、「政治刷新本部」を開いています。派閥の全面解消までは踏み込まず「政策集団」として残すことを前提とした案が議論されています。 岸田首相は今まで言われてきた「いわゆる」派閥という言葉を繰り返し、派閥を政策集団という形で残す考えを示唆しました。 岸田首相「いわゆるこの今まで言われてきた、いわゆる派閥を解消して、真の政策集団に変わっていくためにはどうしたらいいのか、これを議論していく」 また、岸田首相は「人事と資金をいかに遮断するかという点、真の政策集団に変わっていくためのプロセス、党のガバナンス強化をどうするかが議論のポイントになる」と強調しました。また、派閥の「全面解消」までは踏み込まず、これまでのいわゆる「派閥」を解消した上で「政策集団」として残す案が示される見通しです。 一方、岸田政権幹部からも「岸田首相は各派閥に対して全面解消を求めるべきだ」との声があるほか、岸田首相の側近議員は「せめて党4役の派閥離脱は打ち出すべきだ」と述べています。 岸田首相は、あさって25日の中間とりまとめを前に、23日中に議論を集約させたい考えで、ギリギリの調整が続けられます。 こうした中、きょう23日、岸田派は臨時の総会を開きました。岸田首相はすでに岸田派の解散を表明していますが、ナンバー2の座長を務める林官房長官のメッセージが読み上げられ、「岸田派の解散」が正式に決まりました。異論は出ず、1957年から続く歴史に幕をおろすことになりました。