玉川徹さん、兵庫県知事・斎藤元彦氏の再選で私見 SNSが大きく影響「(既存メディア側は)今後いろいろ考えないと…」
知事失職に伴う兵庫県知事選は17日投開票の結果、無所属の前職斎藤元彦氏(47)が、元尼崎市長稲村和美氏(52)ら無所属6新人を破り再選を果たした。選挙戦では、パワハラなどの疑惑告発文書問題で失職した斎藤氏への評価などが問われた。 ◆『斎藤元彦』に若者が熱狂、10代、20代に響いて圧勝【写真、年代別グラフも】 18日放送のテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」は兵庫県知事選を特集し、斎藤氏の再選にSNSが大きく影響したと指摘。コメンテーターで、元テレビ朝日社員の玉川徹さんは、投票を済ませた人たちへの取材を踏まえ、私見を述べた。 玉川さんは「実は昨夜、(報道番組の)『有働Times』に出演するはずで、野球が押してて、1秒もなかったんですけど」と切り出した。 「実は『有働Times』の中で取材の部分があって、知事選の投票が終わった人104人に聞いたんですね。そのうち62人が斎藤さんに投票していたと。で、注目したのが投票理由で、62人のうち、まず33人が『SNSの情報をもとに投票した』と言っている。さらに62人のうち23人は『(斎藤知事による)パワハラはなかった』と言ったんです」と説明。 そして「パワハラの有無の結論は出てないとはいえ、我々既存メディアは、庁内のアンケートで『多くの人がパワハラがあったと言っている』ことを報じているわけです。一方で、選挙戦の期間中、『(パワハラが)なかった』という話がどんどん大きくなっていったんですね」と分析。 さらに、投票を済ませた人への取材で「SNSでメディアがうそをついたと思った」「テレビ報道は間違ったことをわざとやっている」という意見があったことを明かし、「SNSもひとつのメディアになっている中で、SNSは縛られないで玉石混交の情報がどんどんネットの中にあふれてしまう。この状況が、改めて斎藤さんを当選させる方向でこれだけ大きな力を持ったということで、(既存メディア側は)今後いろいろ考えないといけないんじゃないかという気がしている」と述べた。
中日スポーツ