【秋田犬たれみみだいちゃんNEWS】自律飛行ドローンとAI解析技術を用いた洋上風力発電設備の点検実証が行われた/秋田
CNA秋田ケーブルテレビ
6月10日、秋田港で自律飛行ドローンとAI解析技術を用いた洋上風力発電設備の点検実証が行われました。 株式会社Dshift(大阪府)ではDX技術を活用し、社会インフラの保全・点検サービスを提供しています。今回の点検実証では自律飛行ドローンとAI解析技術を用いた風車の外観点検の実用に向けて行われました。 ドローンはおよそ90mまで上昇し、ブレードと呼ばれる風車の羽から約30mの距離を周回飛行します。ドローンに搭載されたカメラで写真を撮影し、AI画像解析技術を用いて傷やコーティングの剥がれを認識します。早期に補修対象の抽出と実施につなげることが可能になります。現時点でのAIの解析精度は96%で、点検によっては1mmから10mm程の傷を認識します。 現在は、人がブレードにぶら下がって点検するか、船から望遠鏡を使った目視での点検が行われていますが、特に冬の秋田沖では波や風の影響により点検ができない、遅れるといった課題があります。 ドローンでの点検が実用化されると、波や風の影響を受けにくく、安全に効率的に点検が可能になります。それにより、点検の早期実施と大幅なメンテナンスコスト削減につながり、作業時間短縮と電力の安定供給が期待できます。