JR山陰線 運休区間で線路にゆがみ35メートル 復旧時期は見通せず 石見津田-益田駅間、大雨で斜面に亀裂 島根県益田市
1日から2日にかけての大雨の影響で、島根県益田市遠田町のJR山陰線石見津田駅-益田駅間の線路が35メートルにわたってゆがんでいることがJR西日本の調査で5日までに分かった。JR西は当面の間運休し、現段階で復旧時期は見通せないとしている。 【写真】JR山陰線、運休区間で線路にゆがみ 石見津田-益田駅間の35メートル、大雨で斜面に亀裂
現場は石見津田駅から約1・2キロ地点。大雨で終日運休とした後、2日夜に実施した規制解除へ向けた線路点検で異常が見つかった。 あらためて調べたところ、斜面に亀裂が入り、線路がゆがんでいることが判明した。大雨で地盤がゆるんだのが原因とみられる。 3~4日は浜田-益田駅間を終日運休した。5日からは特急はスーパーおきが米子-益田駅間、スーパーまつかぜは列車によって米子-益田駅間、浜田-益田駅間で運休する。普通列車は三保三隅-益田駅間で運転を取りやめる。浜田-益田駅間の運休区間は当面の間、バスやジャンボタクシーによる代行運送を実施するという。 山陰線では、2021年8月に出雲市多伎町小田で地滑りが発生。江南-田儀駅間が約1カ月半にわたり運休した。 松江地方気象台によると、益田では1、2の両日の合計降水量が192・5ミリに達し、11月平年値(96・5ミリ)の約2倍の降水があった。