<社会インフラを行く!>首都・東京のインフラを空撮、ドローン視点で夜景を見渡す
徳應和典/THE PAGE
今なお成長する首都・東京を見渡すのであれば、東京タワーの展望台が定番。しかし、東京タワーを含む首都東京のインフラを眼下に納めにようとすれば、空を飛ぶしかない。ドローンの登場である。 いま話題のマルチコプターとは何か? 法整備は間に合っているのか?
東京プリンスの手前からドローンを飛ばす。光の海の中、単独飛行の開始である。ほどなく、誇り高く明るくオレンジ色に輝く東京タワーが視線の先にくる。かつては焼け野原となった首都・東京の復興・発展の象徴であることは、今も変わらない。これを囲むように六本木ヒルズなどの高層ビルが姿を現す。 カメラを東側に旋回させると、愛宕グリーンヒルズの窓ガラスが東京タワーの光を反射させているのが分かる。その向こう側が2014年6月に開業した虎ノ門ヒルズである。街路灯に照らされた幹線道は光の川のように見える。
光が一際明るく集まる東京駅の向こう側、地平線上には、東京スカイツリーが点滅している。高さ634メートル。自立式電波塔としては世界一の高さを誇る。 汐留エリアの高層ビル群を超えて、さらに旋回させると東京湾が見えてくる。高さ120メートルの主塔から光の束をぶら下げるレインボーブリッジが目を引く。 電波塔をはじめ、商業ビル、幹線道、鉄道、橋梁など、多くの社会インフラが集積した東京を、ドローンから垣間見た。不眠不休の国際都市東京は、まさしく日本の経済を支えているのである。 (撮影:徳應和典) (監修:吉川弘道・東京都市大学教授)