村井宮城県知事「うまくいけば県立がんセンターの土地を使える」県立精神医療センター『名取市で建て替え』へ 東北労災病院と併設し富谷市移転から方針転換
東北放送
反対意見が相次ぐ中、ついに方針転換です。宮城県が主導する4病院再編構想のうち、県立精神医療センターについて村井知事は、富谷市ではなく名取市内で建て替える方針を21日の議会で表明しました。 【写真を見る】村井宮城県知事「うまくいけば県立がんセンターの土地を使える」県立精神医療センター『名取市で建て替え』へ 東北労災病院と併設し富谷市移転から方針転換 村井知事: 「精神医療センターにおける機能強化と精神科病床を有する一般病院との一層の連携による態勢構築に向け、患者との協議により解決が図られることを前提として、精神医療センターを名取市内で建て替える方向で検討を進めてまいります」 村井知事は、21日開会した県議会本会議でこのように述べ、県立精神医療センターについて名取市内で建て替える方針を表明しました。 仙台医療圏の4病院再編構想のうち精神医療センターについて、県はこれまで、東北労災病院と併設して富谷市に移転させ、センターの分院を名取市に設置する案を示していました。 しかし、今後は名取市内で本院を建て替え、富谷市内にも精神医療の機能を設けられるよう検討するということです。県立がんセンターと仙台赤十字病院の統合にめどがたったことに加え、名取市内での建て替えを望む患者らの意見なども踏まえ方針転換を決めたということです。 村井知事: 「うまくいけば(名取市にある)がんセンターの土地を使うことができる。県有地で確保できる。名取市内で病院をつくることができるのではないかと」 精神医療センターの建て替え場所については、名取市の県立がんセンター跡地を候補地の一つとして検討しているということです。 この4病院再編構想を改めてお伝えしますと、名取市の県立精神医療センターと仙台市の東北労災病院を併設して富谷市に移転。名取市の県立がんセンターと仙台市の仙台赤十字病院を統合して名取市に移転させるものでした。 しかし今回、村井知事は精神医療センターを富谷市ではなく、もともとある名取市内で建て替える方針を表明しました。当初の構想からは大きく方針転換したことになります。
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