今季最強の寒波襲来 交通影響
最強寒波は今ピークを迎えています。高速道路が通行止めとなるなど、生活に影響が出てきています。 【画像】シカの背もうっすら白く染まる 奈良
■列島で大雪「大雪で除雪機動かない」
列島は今季最強寒波のピークを迎えています。最強だけではなく、最長となる恐れもあり、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)、いわゆる“線状降雪帯”が猛威を振るっています。 北海道は冬の嵐となっています。鳥も進めないほどの風が吹き付ける北海道・留萌。帽子も白く染まる中、壁に吹き付けた雪を払います。除雪機も追い付かないほどの雪が立ちはだかります。 住民 「(雪が)多すぎて動かなくなった」 幌加内でも、家の一階部分が隠れるほどの雪が積もります。 カーブミラーまで雪が積もるのは、記録的な大雪となっている青森。雪捨て場も満杯となり閉鎖されています。 雪国とはいえ、日常生活への影響も甚大です。普段は4車線の道を渡る横断歩道。平年の2倍を超える雪は、景色を一変させています。押しボタンがかすかに見てとれます。女性は雪をかき分けボタンを押します。 歩行者 「他の所で渡るしかなくて。そもそも手が届かなくて押せなくなっているので、どうにかしてほしい」 マイカーに乗るため、バスを利用せざるを得ない状況も。 住民 「(車は)県営駐車場に入れている。地下駐車場だから雪積もらないし、出し入れしなくていいし、そこまでバスで行く。(家の駐車場だと)出られないからしょうがない」
■“JPCZ”その被害は?
今季最強、そして最長となる恐れのある寒波。JPCZが流れ込んだ日本海側。さらに大きな影響が出ています。 大雪となった富山では、事故も起きています。 雪は関西でも。シカの背はうっすら白く染まり、北九州では雪の中をイヌが歩きます。四国も8日から降り続いた雪の影響で、指がすっぽりと入るくらい積もっている状況です。 今季最強・最長となる恐れのある寒波。交通の混乱は各地で起きています。 会津若松駅の歩道脇はひざ下まで雪が積もり、電車が一部運休となっていたため、観光客などが足止めされていました。 富山では、用水路に車が転落する事故も起きています。 車の持ち主 「滑って斜めに入っていった」 雪景色が美しいはずの白川郷も、今季最大の積雪となり、一階部分が見えなくなるほどに。その上に、さらに容赦なく雪が降り続きます。 地元住民 「異常。こんなに12月からたくさん降って。観光客には喜んでもらっているけど、住んでいるほうは大変。へとへと」 気がかりなのは、大規模な立ち往生の発生です。2020年、関越道で起きた立ち往生に巻き込まれた運送会社。それを機に、水や軽食が入った非常セットを配布しています。 亀田トランスポート 増田智久部長 「非常用持ち出し袋を車両に一つずつ携行させている。一晩過ごせれば解除になるのかと見込んでいるので、これでなんとかしのげるとみている」