<失恋ショコラティエ>つらい恋に涙する有村架純“まつり”にグッとくる…“全員片想い”の甘くて切ないラブストーリー
現在FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」でもピックアップされている10年前のヒットドラマ「失恋ショコラティエ」(フジテレビ系)は、主演の松本潤をはじめ石原さとみ、水川あさみ、有村架純ら豪華キャストが顔をそろえた話題作。その第3話から、当時21歳の有村演じる大学生・まつりが報われない恋に涙を流した切ないシーンを振り返る。(以下、ネタバレがあります) 【写真】まつり役から10年…変わらぬ美貌&美脚を披露した有村架純 ■「私、どんどんダメな女の子になっていく…」 第36回講談社漫画賞(少女部門)を受賞した水城せとなの人気コミックをドラマ化した本作。一途な片想い男子・小動爽太(松本)は、高校時代に一目ぼれした最強天然系小悪魔・紗絵子(石原)を振り向かせようとフランスでショコラティエ修業を積み、チョコレートショップ“ショコラヴィ”をオープンさせた。第3話では、人妻になった紗絵子の気を引くため“悪い男”になろうと努力する爽太の姿が描かれている。 まつりはそんな爽太の妹で、天真らんまんなキャラクターながら実は複雑な恋愛事情を抱えていた。友達の彼氏と内緒で付き合っているのだ。 第2話で、爽太の店を手伝う日仏ハーフ男子・オリヴィエ(溝端淳平)に「内緒でね、友達の彼氏と付き合ってる。私、全然いい子じゃないでしょ?」と打ち明けて以来、オリヴィエにだけは恋の悩みを相談するようになったまつり。第3話では、「彼ね、彼女と別れるって言ってくれてるの」とうれしそうに話したものの、その日の夜遅く酔っぱらって帰宅し、「彼氏とケンカしたんだぁ…だから帰ってきちゃった。えへへ」と自棄(やけ)ぎみ。 「あの人、別れる気なんてないんだ。だったらこっちから別れる! …とか言って、できないんだよねぇ。ああ、もうダメだ、私。どんどんダメな女の子になっていく」と、ひとすじの涙を流した。報われない恋から逃れられない苦しみが、ふとした瞬間にこぼれ出る。若き日の有村が、“いい子”でいようとするまつりのリアルな心の痛みを繊細に演じている。 ■全員が誰かに片想い…切ないラブストーリー 登場人物全員が誰かに“片想い”している「失恋ショコラティエ」。爽太は紗絵子に、ショコラヴィのスタッフ・薫子(水川)は爽太に。そしてオリヴィエは、まつりをひそかに思っている。第3話では、オリヴィエが思わずまつりにキスするシーンも…。 毎話登場するおいしそうなスイーツも本作の見どころのひとつ。第3話では、それぞれの想いがどうしようもなく交錯する中で爽太が新作“オレンジ風味のムース・オ・ショコラ”に込めた「これを食べてるときぐらい、幸せになってほしいからさ、片想いしている皆さまに」の思いに癒やされる。 今年4月からFODでは、本作を含めた人気のフジテレビドラマを毎月5作品分、FOD・TVerにて順次無料公開中。6月は本作のほか「SUITS/スーツ2」(2020年)や「警部補・古畑任三郎」(1994年)などがラインナップされている。