八木勇征がラブコメ映画で見せた新たな魅力 ラブストーリーの名手が明かす「予想を超えた芝居」
田村結衣の人気ラブコメ漫画を実写化する映画『矢野くんの普通の日々』(公開中)で主演を務める八木勇征。ダンス&ボーカルグループ、FANTASTICSのボーカルとして活躍する一方で、俳優としては映画化もされたドラマ「美しい彼」(2021・2023)の学園の“キング”清居奏がはまり役となりブレイク。『矢野くんの普通の日々』は、八木にとって初の映画単独主演作となる。本作のメガホンをとった新城毅彦監督が、八木が見せた新たな魅力について語った。 【画像】超ドアップも!八木勇征“国宝級”の美、撮りおろし 八木にとって初の単独主演映画とあって、新城監督の八木への期待も大きく「人気グループにいて、当然かっこいいじゃないですか。そんな彼の「かわいらしさ」とか「親しみやすさ」のような部分を引き出せたのはすごく嬉しかったですね」と振り返る。
八木が演じるのは、なぜか毎日ケガまみれになってしまう超不運体質な男子高生・矢野くん。隣の席のクラス委員長・吉田さん(池端杏慈)は、危なっかしい彼のことが心配でたまらず、ケガの手当てなど親身になるうちにいつしか彼が特別な存在に。やがて、学園一のモテ男・羽柴(中村海人)をはじめ羽柴に恋心を抱く泉(白宮みずほ)、吉田さんの親友・メイ(新沼凛空)らを巻き込んで、矢野くんが夢見る普通の高校生活をかなえるべく一丸となっていく。
ラブストーリーの名手として知られる新城毅彦監督。近年は『ひるなかの流星』(2019)、『午前0時、キスしに来てよ』(2019)、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023)など少女コミックを原作にした学園モノを多く手掛けているが、本作の主人公・矢野くんにはこれまで登場したキャラクターと一線を画す魅力があるという。 「矢野くんは、例えば『午前0時、キスしに来てよ』で片寄涼太くんが演じたスーパースターとか、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で高橋恭平くんが演じた学園一の人気者、いわゆる王道の王子様ではないですよね。矢野くんの魅力は、純粋さと肩の力の抜けた雰囲気ですかね。見た目はかっこいいのに不運なところがあって、それをコンプレックスに思う必要もないのに気にして、人と距離をとっている。だからといって変にひねくれることもなく、相手のことを純粋に考えられる人。優しさ、思いやりがあって。不運なところもかわいらしくて“一家に一台”的な癒やしの力がある」