三重・多気町が6施設を開放 「熱中症特別警戒アラート」発表時
クーリングシェルター 来月から運用開始
三重県多気郡多気町は、熱中症特別警戒アラート発表時に、冷房設備が整う相可の多気町役場などの公共施設6カ所を「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」として、7月から開放を始める。4日午前9時から行われた町議会全員協議会で明らかにした。 熱中症特別警戒アラートは、国の気候変動適応法の改正で、従来の熱中症警戒アラートより、さらに深刻な健康被害の発生に備えるため、今年4月から新たに運用が始まった。県内では、県内の飯南町粥見や鳥羽市など観測地点12カ所の全てで、翌日の最高暑さ指数(WBGT)が35に達すると予測される際に発表されるもので、「広域的に過去に例のない危険な暑さとなり、人の健康に甚大な被害が生じる」とされることが発表基準。 クーリングシェルターは、一時的に危険な暑さから身を守るために休憩できる公共施設で、熱中症特別警戒アラート運用期間の4~10月に、原則、アラート発表時に開放される。 町は今後、利用者の人数に応じて、柔軟に施設の数や受け入れ可能人数を増やすことなども検討している。また熱中症予防などの指導も合わせてしていきたいとした。 特別警戒アラート発表時には、町公式ホームページの他、防災無線や町公式LINEで周知する。 町内の対象施設と受け入れ可能人数は次の通り。 【月~金曜日(祝日除く)、午前8時半~午後5時15分】 ▶多気町役場(相可)=10人▶勢和振興事務所(朝柄)=10人▶天啓の里(四疋田)=20人▶ささゆり苑(朝柄)=20人 【火~日曜日、午前10時~午後6時】(臨時閉館日を除く) ▶ふるさと交流館たき(多気図書館、相可)=10人▶ふるさと交流館せいわ(勢和図書館、朝柄)=10人