福島県川俣町とアルゼンチン・コスキン市 年内にも姉妹都市へ 文化や教育面での交流強化
福島県川俣町は早ければ年内に、アルゼンチン・コスキン市と姉妹都市協定を結ぶ。町ではフォルクローレ(ラテンアメリカ民族音楽)の本場コスキン市の「コスキンフェスティバル」を参考に、1975(昭和50)年から中南米音楽祭「コスキン・エン・ハポン」を開催してきた。締結を機に両市町の交流を一層加速させ、地域振興につなげたい考えだ。 具体的な連携項目は協議中だが、音楽を含む文化や教育面での交流を進める方針。オンラインも活用しながら、関係を深めていく。児童生徒の授業にも交流を取り入れ、国際感覚を育む契機とする。 町によると、昨年の「コスキン・エン・ハポン」に来場した駐日アルゼンチン大使館関係者との懇談で、両市町の姉妹都市協定締結の話が浮上。その後、藤原一二町長らがコスキン市幹部とオンライン会談するなどして調整をしてきた。町関係者は来年1月、コスキンフェスティバルに参加し、現地で両市町の末永い交流を確認する予定だ。
コスキン・エン・ハポンを主催するノルテ・ハポン(北日本中南米音楽連盟)の斎藤寛幸代表は「長年の夢が実現する。川俣の名前をさらに広めるため力を尽くしたい」と話した。 藤原町長は5日に開会した町議会9月定例会にコスキン市への渡航費用175万円を盛り込んだ2024(令和6)年度一般会計補正予算案を提出した。