遺伝とスポーツ、根拠不十分 国立センターが情報発信へ
日本スポーツ振興センター(JSC)国立スポーツ科学センターは19日、アスリートの遺伝子解析研究を停止したことを巡り報道機関向けの説明会を開いた。今後、スポーツと遺伝子の関係には不明な点が多く科学的根拠はまだ十分でないといった現状を発信する取り組みに注力する方針を明らかにした。 久木留毅所長は、遺伝子と運動能力の関係を調べるとうたう民間企業の検査を念頭に「検査の信頼性には疑問符が付く。混乱を避けるため、スポーツと遺伝子について、分かりやすく伝えていきたい」と話した。 検査結果をうのみにしてスポーツの向き不向きなどを判断してしまう人が出る事態も懸念されるという。